こんにちは。エムズ歯科クリニック港南台の歯科医師飯田です。
寒さももう少しの我慢ですね。暑いのもつらいですが、さむいのもつらいです。
さて、私たち歯科医師が患者さんからご相談されて結構困るのが、口臭の相談です。
自覚してご相談される方もいれば他者からの指摘で来院される場合があります。
なぜ困るのかと言えば、客観的な確証を得るのが難しい点とその臭いが確定されたとしても原因の特定が難しいからです。
私が思う限りの口臭の原因を挙げると
虫歯、歯周病、根尖性歯周炎、歯根破折、智歯、セメント質剥離、汚れの取り残し、唾液の減少、詰め物、被せ物の緩みや脱離、不適合、金属の土台や被せ物、詰め物、内臓系からくるもの、心因性のもの、扁桃腺の膿栓
歯は32本あるとして、原因は歯ではないかもしれない、そもそも心理的なものかもしれないとなるとどんなに診断力があるという先生でも特定するのは至難の業なのではないでしょうか?
原因は歯ではないかもしれませんが、全部の歯、特に治療してある歯はどれが原因になってもおかしくないので、全部の歯の治療をやりかえましょう!歯周病も外科治療を駆使して治して、ダメな歯は抜歯しましょう。もちろん口腔清掃は徹底し、口内、腸内環境も整えましょう。金属は歯に接着せず、口臭の原因にもなりますからすべてセラミックにやりかえましょう。
こう言える歯医者さんは口臭が難しいものだと理解してらっしゃるのだと思われますが、患者様からしたらこの歯医者は大丈夫か?
儲けようとしているのではないか?
と疑われてしまいそうですよね?
私が申し上げたいのは、口臭で悩んでいらっしゃる患者様は、すぐになんとかしたいとお考えで来院されますが、
原因の特定と治療は双方が必死に努力しないと見つからないし、改善しないということです。
何かの参考にしていただけると幸いです。