子どもの歯を健康に保つために欠かせないのが「仕上げ磨き」。毎日の習慣として続けているご家庭も多いと思いますが、「いったい何歳まで必要なの?」という疑問を持つ方も少なくありません。今回は仕上げ磨きの必要性と、やめるタイミングについてご紹介します。
まず、仕上げ磨きは、子どもが自分でしっかりと磨けるようになるまでのサポートです。実は、子どもが自分の歯をきちんと磨けるようになるのは、一般的に10歳〜12歳ごろと言われています。理由は、まだ手先の器用さや注意力、歯磨きに対する理解が未熟で、どうしても磨き残しが多くなってしまうからです。とくに奥歯の溝や歯と歯の間など、虫歯になりやすい部分は、大人の目でチェックしてあげることが重要です。
ただし、「12歳まで毎晩きっちり仕上げ磨きをしなくてはいけない」というわけではありません。子どもの成長や歯磨きの技術、口の中の状態によって、仕上げ磨きの頻度を少しずつ減らしていくことも可能です。たとえば、小学校中学年になり、自分で丁寧に磨けていると判断できる場合は、週に数回のチェック磨きに移行していくのも一つの方法です。
また、子どもが仕上げ磨きを嫌がることもあるでしょう。そんな時は、無理強いするのではなく、子どもと会話しながら楽しく歯磨きする工夫も大切です。お気に入りの歯ブラシを選ばせたり、アプリを使った歯磨きタイムも効果的です。
仕上げ磨きは、単に虫歯を防ぐためだけでなく、親子のスキンシップや健康管理の一環としてもとても大切な時間です。子どもが「自分の歯を大事にする意識」を持てるようになるまで、無理なく楽しく続けていけるといいですね。


