こんにちは。エムズ歯科クリニック 管理栄養士の藤本です。
皆さまは「口腔機能」という言葉を耳にしたことはありますか?口腔機能とは、噛む・飲み込む・話すといった、お口の基本的な働きのことを指します。これらの機能は日々の食事と深く関係していて、栄養の取り方にも大きな影響を与えます。
たとえば、よく噛んで食べることは消化を助けるだけでなく、脳への刺激にもつながります。しかし、噛む力や飲み込む力が弱くなると、硬い食品を避けてしまい、結果として栄養のバランスが偏ってしまうことがあります。特に、たんぱく質や食物繊維を含む食品は噛みごたえがあるため、摂取量が少なくなりがちです。
毎日の食事では、柔らかさや切り方を工夫することで、噛む力に合わせながら無理なく栄養をとることができます。たとえば、根菜は煮込んで柔らかくする、肉は薄切りにして調理するなどの方法があります。また、スープやみそ汁に野菜を加えると、栄養も摂りやすくなります。
口腔機能と栄養は、お互いに支え合って健康を守っています。食べにくさや飲み込みにくさを感じたときには、ぜひご相談ください。小さな工夫で、毎日の食事がもっと楽しく、安心できるものになりますよ。
これからも皆さまの健やかな食生活を、お口と栄養の両面からサポートしてまいります。


