こんにちは、エムズ歯科クリニック弘明寺の栗山です。
皆さんは普段生活していて、前歯の役割というものを意識したことはないでしょうか?
前歯は物を噛み千切ることに特化しているというのは何となくわかると思いますが、実は他にも役割があるのです。そのヒントは上の前歯の角度にあります。
基本的に上の前歯は下前方に向かって少し斜めに角度がついています。この角度が強くなったりすると所謂「出っ歯」と呼ばれる歯並びになるわけですが、この上前歯の角度はある部分と連動しているのです。それは左右の顎関節です。
顎関節はお口を開けたり閉めたりするときにその場で回転しているわけではなく、開け始めに少し下前方に動くような形状をしているのです。ぎりぎりと歯ぎしりすると色んな方向に顎を動かすわけですが、前方に顎を動かして上の前歯と下の前歯をこすり合わせた場合、上前歯の裏側に沿って下前歯が流されて下顎が少し斜め下に動く機能と連動するのです。すると後ろの奥歯が少し空くんです。
つまり、奥で噛まずに前歯のみで噛むタイミングを増やして、奥歯に負荷がかかり過ぎないようにしているわけですね。
しかし歯並びが良くなかったり、一見良さそうでもちゃんと噛んでなかったりして、この機能が働かず、いつも奥歯に負荷がかかってしまうケースがあり、ときには顎関節症の原因になったり、他にストレスや食いしばる習慣もないのに奥歯が痛い、すり減りが大きいなどの一部症状が出ることがあります。こういうときに前歯の噛み合わせを改善すると治ることがあるのです。
心当たりや興味があれば、お気軽にスタッフまでご相談下さい。一緒に解決策を考えましょう。
スタッフ一同、心よりお待ちしております。