銀歯のデメリットは見た目だけじゃない?

担当: 院長 千原 | 2022.09.17

こんにちは。エムズ歯科クリニック弘明寺 歯科医院 千原と申します。

今回は「銀歯」についてお話しさせていただきます。

 

銀歯といえば、虫歯の治療をした後に歯医者さん、

「ここは虫歯が大きいので、銀歯になりますね」と説明を受け、

お口の中に入れたという方がいらっしゃるかもしれません。

 

一般に言われる「銀歯」とは、虫歯の治療のために使われる材料を指します。

銀歯の話を詳しくする前に、虫歯の治療、虫歯とは一体何なのかについてお話ししましょう。

 

虫歯、虫歯と言いますが、実際に虫がいるわけではありません。

 

虫歯という病気は、歯の表面について細菌が引き起こす病気です。

その細菌はミュータンス菌というものが代表格で、ミュータンス菌は、歯の表面につくと、食べ物の中の糖を原料に、酸を出します。

その酸は、歯をドロドロに溶かしてしまいます。

そのドロドロに溶けた部分に細菌がさらに増殖して…どんどん歯が壊れていってしまいます。

その状態を「虫歯」と呼んでいるのです。

 

ドロドロに溶けてしまった歯は元には戻りません。

(非常に軽度な場合はフッ素を塗ることで再度固く戻ることもあります)

 

歯医者での虫歯の治療では、溶けて細菌が入ってしまった部分を削り取り、それ以上、歯が壊れないように細菌を取り除きます。

この際、取り除きっぱなしにするわけにはいきません。

虫歯を取り除いた部分には何かを詰めて、元の歯の形に戻す必要があります。

なぜなら、虫歯を取り除き穴の開いたままにしておくと、その部分が磨きにくくなって、また虫歯になってしまったり、その部分から歯が割れて壊れやすくなってしまったり…また、いくら細菌を取り除いたといっても、穴が開いたままの歯では物が噛めません。

というわけで、何か材料を使って、その穴を埋め、元の形に歯を戻してあげる必要があります。

 

そこで使われるのが、従来の保険診療では「銀歯」というわけです!

やっと銀歯の話です…。

 

従来の保険診療では、「銀歯」と俗に呼ばれる、金と銀とパラジウムという金属もしくは銀の合金が虫歯の治療に使われてきました。

銀歯の場合、保険適応のため、費用が抑えられるというメリットがありますが、デメリットもあります。

 

まず、第一に見た目です。

銀歯の場合はお口の中で黒っぽく見えてしまうので、治療の跡が目立ってしまいます。

また、銀歯の色素により、歯茎や歯そのものが黒っぽく変色してしまうことがあります。

 

次に、虫歯の再発のリスクです。

歯医者として銀歯をおすすめできない理由の一番がこちらです。

銀歯は、もともとの歯よりも細菌を引き寄せやすい素材です。

引き寄せられた細菌たちは、また虫歯を作ってしまいます。

(銀歯の場合、約5~7年で虫歯が再発するといわれています。)

そうなるとまた、虫歯の治療が必要になります。

再治療を繰り返しているうちに、いつしか歯はすべて虫歯になってなくなってしまいます。

そうなると再治療ができないので、抜歯…ということになってしまいます。

さらに銀歯が引き寄せるのは虫歯の細菌だけではありません。

歯周病の原因となる菌も引き寄せてしまいます。

 

2022年4月に保険のルールの改定があり、強度の高いプラスチックでの治療がほとんどの歯で保険適応となりました。

(一部、銀歯のみ適応の部位もあります)

このプラスチックの場合、白色の材料ですので、お口の中で目立ちません。

ただ、プラスチックには銀歯と同様に細菌を引き寄せやすい、また、脆いという欠点はあります。

また、長い間使っていると変色し、茶色っぽくなってしまうという欠点もあります。

 

以上のデメリットをすべてカバーできるのがセラミックという材料です。

セラミックは保険外ですが、色も白く、変色も起こさない、美しい材料で、

また、細菌も引き寄せず、種類によっては非常に強度も高い材料です。

 

当院では、保険適用のプラスチックおよびセラミックどちらも取り扱いがございますので、気になる!という方はいつでもご相談ください♪

 

セラミックによる虫歯治療のご料金については以下のページをご参照くださいませ。

治療の費用例

 

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