こんにちは！

エムズ歯科クリニックで副院長をしております西田です。
最近かなり寒いですねー！風邪が流行っているので体調には気をつけていきましょう！

さて今回は予防歯科についてお話しをします。

予防歯科とは、むし歯や歯周病といったお口のトラブルが起こってから治療するのではなく、

トラブルを未然に防ぎ、いつまでも健康な歯を保つことを目的とした歯科医療です。

近年、「治すために通う歯医者」から「守るために通う歯医者」へと考え方がシフトしつつあり、欧米ではすでに予防を中心としたメンテナンス通院が一般的になっています。

しかし日本では、依然として“痛くなったら歯医者に行く”という人も多く、予防の重要性が十分に浸透しているとは言えません。

むし歯や歯周病は、気づかないうちに少しずつ進行します。

一度進んでしまったむし歯は自然治癒することはなく、治療を行えば行うほど歯は削られ、寿命は短くなります。

また歯周病は歯を支える骨が溶けてしまう病気で、重度になるまで自覚症状がほとんどない厄介な疾患です。

これらの病気を防ぐために大切なのが、早期発見・早期対応であり、そのためには日常のセルフケアに加えて、

【定期的なプロフェッショナルケア（メンテナンス）】が欠かせません。

メンテナンスでは、毎日の歯みがきでは落とせないバイオフィルムや歯石を専用器具で徹底的に除去します。

これは、むし歯や歯周病のリスクを大幅に減らすために非常に効果的です。

また、噛み合わせの確認、歯ぐきの状態チェック、初期むし歯の発見など、問題を小さいうちに見つけて対処できるのも大きなメリットです。

小さなトラブルの段階なら治療も簡単に済み、歯を削る量も最小限で済みます。

さらに、メンテナンスに継続的に通っている人は、通っていない人に比べてむし歯・歯周病の発症率が低く、長期的に見て治療費も少なくて済むことが研究で示されています。

つまり予防歯科は、お口の健康だけでなく、将来的な医療費や生活の質にも大きく関わる“自己投資”なのです。

一生自分の歯で食事を楽しみ、健康な口元で笑うために、ぜひ3〜6か月に一度のメンテナンスを習慣にしてみてください。

予防を始めるタイミングは「今」が最適です。