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矯正治療と親知らず

矯正治療と親知らず

 2017.12.8. 金曜日 

突然ですが、皆さんのお口の中に、「親知らず」はありますか?お口の一番奥にいつのまにか現れる親知らず。15歳前後で生え揃う他の永久歯とは異なり、親離れが済んだ10代後半~20代後半で生えることが多いため、このような名前で呼ばれるようになったと言われています。

矯正治療と親知らず

人間が食品を加工せずに硬いまま食べて生活していた時代、がっしりした顎と32本の歯は欠くことができないものでした。しかし、文明が進むにつれて私たちは柔らかいものを好んで食すようになり、食生活の変化に伴い現代人の顎は小さくなり、4本の親知らずは不要なものとなってしまいました。歯の大きさや本数に大きな変化がないにもかかわらず、顎が退化して小さくなった結果、永久歯の中で最後に生えてくる親知らずのためのスペースが確保できず、現代人のお口の中では様々なトラブルが生じてきています。

まず、お口の奥のわずかなスペースに生えている親知らずはとても磨きにくく、どうしても磨き残しが出てしまい、むし歯になってしまうことが多いです。親知らずだけがむし歯になるのであればまだ良いのですが、そのままにしておくとむし歯の菌は親知らずの隣の健康な歯も蝕んでしまいます。

歯並びにも悪影響が…

また、親知らずは歯並びにも悪影響を及ぼします。親知らずは元々生えてくるスペースがほとんどないところに生えてくるため、多くの場合、すぐ横の健康な歯を無理に押して出てくることになります。他の歯に一度に加わる力はわずかですが、親知らずから常時力が加わることによって、適切な位置に生えていた歯は少しずつドミノ倒しのように乱れていき、やがてがたがたになってしまいます。特に、親知らずが斜めや真横に傾いて生えている場合は、横の歯にかなり強い力が加わるので要注意です。

親知らずの仕組み

「昔は歯並びが綺麗だったのに、いつの間にかガタガタになってしまった」
「なんだかだんだん出っ歯になってきたような気がする」
そのような場合、親知らずが原因であることが多いです。

「むし歯にならない限り、親知らずは放っておいても大丈夫」と教わった方も多いかもしれません。しかし、満員電車状態のお口の中で、親知らずにぎゅうぎゅうと押され続けた結果、歯並びが悪くなってしまったら、歯を見せて笑うことが憂鬱になりますし、発音や咀嚼にも影響が出てきてしまう可能性があります。

親知らずを抜いておきたい方、歯並びが気になり始めた方は、是非一度ご相談にいらしてください。