こんにちは。磯子 歯科医師の山口です。
本日は口臭についてお話します。
まず、口臭がしない人はいません。
朝起きた時、緊張する中人前でたくさん話した後、にんにくが入っている食べ物を食べた時など、年齢・性別に関係なく、誰もが「あれ?なんか私の口臭いしているかも。」と一度は思たことがあると思います。
口臭がする原因とは何なのでしょうか。原因は主に3つです。
①生理的口臭
誰もがなりうるタイプの口臭です。
例えば、寝ている時はお口が乾いていることが多く、朝起きた時には、お口の中はカラカラに乾燥しています。乾燥していると細菌が繁殖しやすくなります。その細菌は臭いのするガスを出すので、普通は朝起きると口臭がしています。
また、ホルモンの分泌にも口臭は関係していると言われています。思春期になると性ホルモンが分泌されますので、男女関係なく体臭や口臭が強くなります。これも生理的なものなので、誰もがなりうる口臭です。
他には、お腹が減ると口臭がしやすくなる、疲れたり緊張したりすると口臭が発生しやすくなるなど、生理的口臭は様々です。
②病的口臭
文字通り、病気による口臭です。
むし歯や歯周病は口臭の原因になります。むし歯で開いた穴の中で細菌による腐敗が起こってにおいが発生します。
歯周病は歯茎が歯周病菌に感染して、膿が発生するので口臭の原因となります。むし歯も歯周病も進行すると口臭も強くなりますので、むし歯や歯周病にならないように予防することが大切です。
むし歯や歯周病の他にも、古くなり劣化した、詰め物や被せ物や、入れ歯についた汚れもにおいの原因になりますので、気になる方は一度歯科医院での定期健診をおすすめします。
それ以外には、副鼻腔炎や咽頭炎など、また、呼吸器系や消化器系の病気によって口臭がおこる場合があります。
③その他の口臭
食べ物やたばこなどが原因の口臭です。ニンニクなどを食べた後は口臭がしますが、一過性のものがほとんどです。
他にも、実際には口臭はあまりしていないですが、臭いがしていると思い込んでしまう精神的なものもあります。
以上が口臭の原因です。
生理的な口臭の対策方法はご自身でできるものが多いですが、病的口臭は歯科医院に通院して治療をしないと治らないことが多いですので、口臭でお困りの方は、一度検診をおすすめします。