当院で取り扱っているセラミック

担当: 歯科医師 山口 | 2022.08.04

こんにちは。磯子 歯科医師の山口です。

今回は歯科材料の一つ、セラミックについてお話しようと思います。

 

セラミックは主に陶材でできている材料のことを言います。

陶器のお茶碗や花瓶などで使われる材料を歯科用にアレンジして、むし場で削ったところに詰め物を入れたり、被せ物をしたりします。

 

当院では、むし歯治療の後、金属、プラスチック、セラミックの大きく分けて3種類の材料を選ぶこととなるのですが、それぞれメリット・デメリットがございます。

その中でも特にセラミックのことをお話します。

 

セラミックと言っても種類が数種類ありまして、当院で扱っているセラミックは3つです。

 

一つは、ジルコニアです。

ジルコニアの最大の特徴は、人工ダイヤモンドと呼ばれるほどの高い強度(耐久性)と審美性(見た目)です。

旧来のセラミックと呼ばれていたポーセレンという材料の約10倍の強度があると言われ、詰め物や被せ物、ブリッジ(連結した被せ物)、インプラントの被せ物など、様々な用途に使われます。

セラミックの中でも、丈夫で見た目の良いジルコニアは最もおすすめをしたい材料です。

 

次にe-max(イーマックス)と呼ばれるセラミックを紹介します。

セラミックの中でも透明度が高く、最も見た目が自然なのがe-maxです。

見た目が良い仕上がりになることから、前歯に使用されることの多い素材です。

e-maxは天然の歯に近い強度があるので、奥歯に使うことも可能ですが、ジルコニアほどの高い強度が無いので、歯ぎしりなどの習癖のある方が奥歯にe-maxを使用すると、割れてしまう可能性もあります。また、ブリッジには使うことができない材料です。

 

最後にセレック(CEREC)を紹介します。

セレックとは、CAD/CAM(computer-aided design/computer-aided manufacturing)システムと呼ばれる方法で作られるセラミックの材料を言います。CAD/CAMシステムは、コンピューターによって自動で歯のかぶせ物や詰め物を設計し、作成することができるシステムです。

セレックは、従来人の手で行われた工程をコンピューターの設計に頼りますので、ジルコニアやe-maxと比較して、費用をおさえることができます。

デメリットとしては、強度がe-maxよりも低く強い衝撃を受けると、破損してしまうリスクがあります。そのため、ブリッジに使用することはe-maxと同じくできません。

また、色調の調整が難しく、審美性も他の2つと比べ劣るところがあります。

 

セラミック治療に共通して言えるメリットは、口の中を3D光学カメラでスキャンして型取りを行います。粘土のような材料で型取りを行う必要がありませんので、従来の歯の型取りが苦手な方は不快感が軽減されます。

また、セラミックは生体親和性に優れており、金属を使用しないので金属アレルギーの心配もありません。

 

セラミック治療のほとんどが保険外の診療となります。費用例はこちらからご確認ください。

 

以上がセラミックの簡単な説明となりますが、セラミックでむし歯を治療したい、もう少し詳しい説明が聞きたい、などございましたらお気軽にご来院ください。

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