こんにちはエムズ歯科クリニック歯科技工士の河原です。
まだまだ、残暑が続きますが少しずつ秋の気配を感じられるようになりました。
皆さんいかがお過ごしでしょうか?
今回は歯科に使われている金属について少しお話をさせていただこうと思います。
一般的に銀歯といわれる金属が金銀パラジウム合金というものになります。
なぜ、この金属が歯科で長年にわたり使用されてきたのでしょうか?
こちらは、12%の金が含まれており、残りの約50%が銀、他約20%が銅やパラジウムといった成分の金属になります。
ほぼ全ての保険治療に使用されていて他の金属と比べ丈夫です。しかしながら、
イオン化しやすい銅が含まれているため歯科用の金属の中でも金属アレルギーが起きやすく、
長年使用していると酸化して黒く錆びてしまうことがあり、そこから虫歯になってしまう原因にもなります。
この様に話していますと、デメリットばかりのように聞こえるかもしれませんが、そればかりではありません。
まず一つ目に、金属であるがゆえに強度が高く薄くても割れる心配がほとんどなく、咬合力が強くかかる奥歯にも使用できます。
2つ目に保険適用であるために費用が安く済みます。
これら2つの理由から歯科で使われる金属として長年使用されてきました。
また我々、歯科技工士としても金属として適度な粘りと硬さがあるため非常に加工しやすい金属と言えます。
近年では、様々なセラミック製の詰め物・被せ物が見られるようになりました。
全てがセラミックでできている【オールセラミック】、人工ダイヤモンドの一種である【ジルコニアセラミック】、
レジンとセラミックを混ぜ合わせた【ハイブリッドセラミック】などがあります。
このように歯科治療で使われる材料には金属からセラミックまで幅広くありますが
費用・審美性・リスクなどを踏まえ総合的に判断していただければと思います。
そして、その判断のお手伝いを私たちにさせて頂ければ幸いです。
スタッフ一同お待ちしております。