こんちには。エムズ歯科クリニックの歯科衛生士加藤と申します
梅雨も明け、蝉の声が響く頃となりました。陽射しが一段と強まり、季節は本格的な夏へと移り変わっています。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
最近、「子どもの歯磨きって、どうしたらいいの?」という声をよく耳にします。今回は、そんな疑問にお答えしつつ、大切なポイントをお伝えします。
まず、歯磨きは乳歯が1本でも生えたらスタートです。最初はガーゼで優しく拭くだけでもOK。お口の中を触られることに慣れてもらうことが目的です。嫌がる場合は無理せず、短時間から始めましょう。
1歳半~2歳ごろになると、上下の前歯が揃ってきます。この頃には歯ブラシを使い始め、仕上げ磨きを毎日1回行いましょう。特に夜寝る前の仕上げ磨きが大切です。子どもは自分で上手に磨けないので、親御さんのサポートが必要です。
仕上げ磨きのコツは、ひざの上に仰向けに寝かせて行うこと。お口の中がよく見えるので、安全で丁寧に磨けます。嫌がる子もいますが、「○秒数えようね」「終わったらシール貼ろうね」などの声かけで、楽しく続けられる工夫をしてみてください。
また、歯ブラシは子ども用の小さなヘッドのものを選びましょう。毛先が広がったらすぐ交換を。歯磨き粉は、**フッ素入りを少量(米粒大)**使うのがおすすめです。
小学校に入っても、仕上げ磨きはできれば小学校低学年まで続けてください。自分で磨いていても、歯と歯の間や奥歯は磨き残しが多く、虫歯になりやすい場所です。
毎日の習慣が、将来の健康な歯を守ります。無理せず、少しずつステップアップしながら、お子さんの「歯を大切にする気持ち」を育てていきましょう。


