202602 実は鉄よりも硬い!人間の歯

  担当: 院長 長谷川 | 2026.02.20

こんにちは。エムズ歯科クリニック港南台の院長の長谷川です。まだまだ余寒厳しい日が続いていますね。皆様、体調など崩されていませんでしょうか。

 

2月といえばバレンタインデー。チョコレートなど甘いお菓子を口にする機会が増えるこの時期だからこそ、今回は少し視点を変えて、意外と知られていない「歯の豆知識」をお届けしたいと思います。

 

◆実は鉄よりも硬い!人間の歯

皆様は、人間の体の中で「最も硬い組織」がどこかご存知ですか?

骨だと思われる方も多いのですが、正解は歯の表面を覆っている「エナメル質」です。

物の硬さを表す「モース硬度」という指標で見てみると、ダイヤモンドが最高硬度の「10」。ナイフなどの鉄が「4〜5」程度であるのに対し、健康な歯のエナメル質は「7」もあります。これはなんと、水晶(クリスタル)と同じくらいの硬さです。

つまり、私たちの歯は「鉄よりも硬い鎧」で守られているのです。これなら、虫歯なんて無縁のように思えますよね。

 

◆最強の鎧にも「弱点」があります

「鉄より硬いなら、なぜ虫歯になるの?」

そう疑問に思われるのも無理はありません。実は、この硬いエナメル質にはたった一つ、致命的な弱点があります。

それが「酸」です。

お口の中の虫歯菌は、お砂糖などの糖分をエサにして「酸」を作り出します。どんなに硬いエナメル質も、この酸にさらされ続けると、化学反応でカルシウムが溶け出し、もろくなってしまいます。これが虫歯の始まりです。

 

◆お口の中の「救世主」を知っていますか?

ここで登場するのが、意外な救世主「唾液」です。

唾液には、酸によって溶け出した成分を元に戻し、歯を修復する「再石灰化(さいせっかいか)」という素晴らしい能力が備わっています。

食事をするとお口の中は酸性になりますが、唾液が時間をかけて中性に戻し、歯を修復してくれているのです。

しかし、アメやチョコを長時間なめ続けたり、ひっきりなしに間食をしたりしていると、唾液が働く時間が足りず、修復が追いつかなくなってしまいます。

「甘いものを食べてはいけない」わけではありません。「おやつの時間を決めて、ダラダラ食べないこと」が、実は歯を守るための最大の秘訣なのです。

 

◆最後に

水晶のような硬さと、それを溶かす酸、そして守ってくれる唾液。お口の中では毎日、こうしたドラマが繰り広げられています。

ご自身の唾液の力だけで修復が難しい場合は、私たちがフッ素塗布などでサポートすることができます。

美味しいものをいつまでも自分の歯で楽しむために、ぜひ定期検診にいらしてください。

「最近歯医者に行っていないな」という方、春を迎える前にお口の大掃除をしませんか?皆様のご来院を心よりお待ちしております。

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