親知らず、抜きましたか?

担当: 院長 長谷川 | 2024.07.09

こんにちは。エムズ歯科クリニックの歯科医師の長谷川です。暑くなってきましたね。夏本番が始まりますので、皆さま熱中症にはくれぐれもご注意ください。

さて、本日は親知らずについてお話します。

親知らず(第三大臼歯)は、多くの人にとって悩みの種となる歯です。詳しく解説していきます。

 

①親知らずのよくある悩み、症状
親知らずが生えてくる際に経験する悩みや症状は様々です。以下に代表的なものを挙げます。

・痛み:
親知らずが正常に生えるスペースがない場合、歯茎や隣接する歯に圧力がかかり、激しい痛みを引き起こすことがあります。この痛みは周期的に現れることが多く、特に食事や歯磨きの際に感じやすいです。

・腫れ: 親知らずの周囲の歯茎が腫れることがあります。これにより口を開けるのが難しくなったり、噛むときに痛みを感じることがあります。腫れは炎症や感染症の兆候である場合が多いです。

・感染症:
親知らずが半分だけ生えたり、完全に埋まっている場合、周囲の歯茎に細菌が繁殖しやすくなります。これが原因で歯茎が赤く腫れ、膿が出ることもあります。

・隣接歯の損傷:
親知らずが斜めや横向きに生えると、汚れが溜まりやすくなることで、虫歯や歯周病が進行するリスクが高まります。

②抜歯の必要/不要な親知らず
親知らずの抜歯が必要かどうかは、個々の状況により異なります。以下は抜歯の判断基準の一部です。

◆抜歯が必要な場合:

・痛みや腫れがある場合:
継続的な痛みや腫れがある場合は、親知らずが問題を引き起こしている可能性が高いため、抜歯が推奨されます。

・隣接歯への影響:
親知らずが隣接する歯に悪影響を及ぼしている場合、例えば隣接する歯が虫歯になったり、歯並びに影響が出ている場合は抜歯が必要です。

・部分的にしか生えていない場合:
親知らずが一部だけ露出していると、細菌が繁殖しやすく感染症のリスクが高まります。この場合も抜歯が推奨されます。

・嚢胞や腫瘍のリスクがある場合:
レントゲンで親知らずの周囲に嚢胞や腫瘍の兆候が見られる場合は、将来的なリスクを避けるために抜歯が必要です。

◆抜歯が不要な場合:

・正常に生えている場合:
親知らずが正常な位置にまっすぐ生え、痛みや腫れ、隣接歯への影響がない場合は、特に抜歯する必要はありません。

・健康で清潔に保たれている場合:
親知らずが清潔に保たれており、虫歯や歯周病のリスクが低い場合も抜歯は不要です。

③抜歯後の注意点
親知らずの抜歯後は、適切なケアを行うことが重要です。以下のポイントに注意してください。

・出血の管理:
抜歯後、出血を抑えるためにガーゼを噛んで圧迫止血を行います。通常、出血は数時間で治まりますが、止まらない場合は歯科医に相談しましょう。

・痛みと腫れの管理:
抜歯後は痛みや腫れが生じることが多いです。痛み止めや氷嚢を使って冷やすことで症状を和らげることができます。また、処方された薬を指示通りに服用しましょう。

・食事の注意:
抜歯後しばらくは、固いものや熱いものを避け、柔らかい食事を心がけましょう。また、アルコールやタバコも避けることが望ましいです。

・口腔内の清潔:
抜歯した部位を避けて、優しく歯磨きを行いましょう。うがい薬や塩水で口をすすぐことも効果的です。

・安静にする:
抜歯後は体を休め、激しい運動や労働は避けるようにしましょう。

 

親知らずの抜歯は一大決心ですが、適切な判断とケアを行うことで、健康な口腔環境を保つことができます。何か不安や疑問があれば、ぜひ当院までご相談ください。

ACCESS / CONTACT

〒222-0011 神奈川県横浜市港北区菊名4-2-7日比野ビル1F

045-900-4846

診療時間
9:00~13:00
14:30~18:00

休診日:祝日

当院についてAbout

地図・アクセス
スタッフ紹介
理念・治療方針