こんにちは、港南台 歯科医師の安部です。
梅雨のこの時期は寒暖差も大きく、ジメジメした天気に気分も沈みがちになりますが、
皆さん、体調管理にお気をつけください。
さて、コロナウィルスの流行により、マスクの着用が私たちの生活にも強く根付いてきています。
その結果、マスクで封鎖されているために、自分の口臭が気になってきたという声も多くなってきたように感じます。
そして口臭を改善したいとなったときに、まず一番に考えることはご自身での歯磨きやマウスウォッシュを用いたクリーニングではないかと思いますが、
歯科医院ではさらにレベルの高いクリーニングを受けることができます。
一般的に行われている歯科医院でのクリーニングは、大まかに3つの工程からなります。
1つ目はTBIで、歯磨き指導と呼ばれるものです。
口腔内の歯垢を染め出し、普段の歯磨きでとりきれていない部位を認識してもらい、歯ブラシの当て方や最適な道具の紹介を行います。
2つ目はスケーリングで、歯石を除去します。歯石は唾液中のカルシウム成分などが歯垢にくっついて石灰化したもので、
歯ブラシでは除去が困難になっていますので、歯科医院での専用の器具を用いた除去が必要です。
そして3つ目は、PMTCと呼ばれるもので、歯ブラシではとりづらい分厚い歯垢や着色を歯科医院にしかない機械で除去するものです。
先ほどの話にあった口臭の原因は歯垢や歯石内に存在する細菌が原因になっていますので、クリーニングによってそれらを除去することは口臭改善に効果があります。
今回は口臭とクリーニングというテーマで、書かせていただきましたが、
クリーニングは口臭改善だけでなく、歯周病や虫歯の予防にも効果がありますので、
ぜひ歯科医院での定期検診を兼ねたクリーニングに通っていただけたらと思います。