こんにちは。エムズ歯科クリニック港南台の歯科医師飯田です。
一年もあっという間に過ぎて師走も駆け抜けていきますね。
20歳を過ぎれば人間の免疫力や抵抗力は上がることはなく落ちていくのみだとどこかで聞きましたが、それを自覚する年齢にもなりました。
さて、歯周病は30代以後の方で80%は罹患していると言われています。
予防するには簡単な話、歯周病菌の大好きな住まいである歯茎の付け根周り、そこにたまる汚れをブラシや洗口剤を駆使して綺麗にするというだけです。
そんな単純なことなのになぜプラークコントロールは難しいのでしょうか?
①歯はでこぼこしていて綺麗な掃除しやすい歯並びの方ばかりではない。
②歯は親知らずを含めて32本、その根本全周に歯茎の境目がありどこでも歯周病菌が停滞しやすい
③見えないところを感覚で磨いていることが多く、癖や磨き残しが出やすい
④道具があっていない
このほかにも、栄養や生活習慣病、喫煙、噛み合わせの影響も受けやすいことが予防を難しくしている理由です。
この中でもっともよく見るのは歯の間からの細菌感染です。
やはり1番ブラシの毛先が届かないところが悪くなる。これは虫歯も歯周病も変わりません。
歯の間のプラークコントロールは、歯間ブラシが入る方は歯間ブラシ、入らない方は糸ようじが適しています。糸ようじは接点からの虫歯予防効果が高いですが、付け根のプラークコントロールには歯間ブラシが優れています。
お口に合った道具を正しく使用することが、歯周病の予防には大切なのですね。