2026.09 歯ぎしり・食いしばりが体に与える影響とは?ナイトガードの効果について

  担当: 歯科医師 齋藤 | 2026.09.28

エムズ歯科クリニック港南台の齋藤です。9月に入り、少しずつ秋の気配を感じる季節となりました。夏の疲れや季節の変わり目による生活リズムの変化で、知らないうちに体に疲れがたまっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、無意識に行っていることも多い「歯ぎしり・食いしばり」についてお話しします。

・歯ぎしり・食いしばりとは?

歯ぎしりは、睡眠中などに上下の歯を強くこすり合わせる行為です。一方、食いしばりは、歯を強く噛みしめる行為を指します。これらをまとめて「ブラキシズム」と呼ぶことがあります。

特に睡眠中の歯ぎしりや食いしばりは自分では気付きにくく、「家族に歯ぎしりを指摘された」「朝起きると顎が疲れている」といったことをきっかけに気付くケースもあります。

・歯ぎしりの原因は?

歯ぎしりの原因は一つに限定できるものではなく、さまざまな要因が関係すると考えられています。ストレスや生活習慣、睡眠の状態などが関連することもあり、「噛み合わせが悪いから歯ぎしりをする」と単純に判断することはできません。

また、日中に仕事やスマートフォンなどに集中しているとき、無意識に上下の歯を接触させている方もいます。通常、リラックスしているときは上下の歯はわずかに離れているため、「今、歯を噛みしめていないかな?」と意識してみることも大切です。

・放置するとどんな影響がある?

歯ぎしりや食いしばりによって強い力が繰り返しかかると、歯や顎などに負担がかかることがあります。

例えば、

・歯がすり減る、欠ける、割れる
・詰め物や被せ物が外れたり壊れたりする
・朝起きたときに顎が疲れている
・顎の痛みや違和感が出る
・歯がしみるようになる
・顎やその周囲の筋肉が疲れる

などの症状につながることがあります。

「朝起きると顎がだるい」「以前より歯がすり減ってきた気がする」という方は、一度歯科医院で確認してもらうことをおすすめします。

・ナイトガードにはどんな効果がある?

歯ぎしり・食いしばりへの歯科的な対応の一つが「ナイトガード」です。ナイトガードとは、主に就寝中に装着するマウスピースのことです。

ナイトガードを装着することで、歯ぎしりそのものを必ず止められるわけではありません。しかし、上下の歯が直接強く接触するのを防ぎ、歯のすり減りや破折、詰め物・被せ物への負担を軽減することが期待できます。

歯科医院では、お口の状態や歯ぎしりの程度などを確認したうえで、一人ひとりに合ったマウスピースを作製します。

・気になる症状があれば早めにご相談ください

歯ぎしりや食いしばりは無意識に行われることが多いため、自分では気付かないまま歯や顎に負担がかかっていることがあります。

歯のすり減りや欠け、朝の顎の疲れ、詰め物が繰り返し外れるなどの症状がある場合には、歯ぎしりや食いしばりが関係している可能性もあります。

大切な歯を長く守るためにも、気になる症状がありましたらお気軽に歯科医院へご相談ください。定期検診で歯のすり減りや噛み合わせをチェックすることも、早期発見につながります。

「ナイトガード=歯ぎしりを止める装置」と誤解されないよう、歯ぎしり自体を必ず止めるものではなく、歯や修復物を守ることが主な目的という表現にしています。日本歯科医師会でも歯ぎしりには複数の要因があり、顎の痛み・疲労感や歯の欠けなどとの関連が案内されています。

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