こんにちは。
エムズ歯科クリニック元住吉の歯科医師の藤本です。
日に日に寒さが厳しくなる季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
本日は、お口の中の病気の中でも虫歯と並んでよく耳にする、歯周病ついてのお話をさせていただきます。
前回のコラムでお話ししましたように、虫歯は虫歯菌が原因です。虫歯菌が糖を取り込み、酸を出すことで歯を溶かします。
では、歯周病の原因は何なのか。
それは、歯周病菌です。虫歯と同じく「細菌」が引き起こします。
歯周病は、歯周病菌が「タンパク質」と「鉄」を取り込み、歯を支える骨を溶かす病気なのです。
虫歯菌が「糖」を栄養源としているのに対し、歯周病菌は、「タンパク質」と「鉄」を栄養に活動します。
では、どこからタンパク質と鉄を取り込んでいるのかと申しますと、歯ブラシをした際に出る「血」の中からなのです。
歯や歯茎の周りに、汚れ(プラーク)や食べ残しが付いていると、歯茎に炎症が起き、歯ブラシなどで磨くと出血します。
血の中には、タンパク質と鉄が含まれているため、歯周病菌はそれらを取り込むことで、どんどん歯の周りの骨を溶かしていきます。
歯周病を防ぐには、歯茎に炎症が起きないようにしてあげることが大切です。
そのためには、ご飯を食べた後に歯ブラシとフロス、歯間ブラシをしっかりと行い、お口の中をきれいに保つことが1番です。
また、毎日の歯ブラシでは取りきれない汚れを定期的に歯医者さんで取り除いてあげることもとても重要です。
お口の中で気になることや歯周病についてより詳しく知りたいなど、気になることがあれば、ぜひお気軽にご相談下さい。
スタッフ一同、心よりお待ちしております。
藤本瑞樹