親知らずは抜くべき?

担当: 歯科衛生士 笹本 | 2025.06.02

みなさんこんにちは!

元住吉所属歯科衛生士の笹本です!

雨降りの日が続いておりますがいかがお過ごしでしょうか。

今日は、多くの人が一度は悩む「親知らずは抜くべきなのか?」というテーマについてお話しします。

そもそも親知らずってなに?

親知らず(正式には「第三大臼歯」)は、10代後半〜20代前半に生えてくる奥歯の一番奥の歯です。上下左右に最大4本ありますが、人によっては最初から存在しない場合もあります。

名前の由来は「親が知らないうちに生えてくる歯」だからみたいです!ちょっと面白いですよね。

抜かなくてもいいケース

実は、すべての親知らずを抜く必要があるわけではありません。以下のような条件を満たしていれば、無理に抜かなくても問題ないとされます。

• まっすぐ正常に生えていて、かみ合わせに問題がない

• 虫歯や歯周病になっていない

• 日常生活で痛みや腫れなどのトラブルが起きていない

• 歯磨きなどのセルフケアがしっかりできる位置にある

抜いたほうがいいケース

逆に、以下のような場合は将来的なトラブルを防ぐためにも、抜歯を検討した方がよいとされています。

• 横や斜めに生えていて、隣の歯を圧迫している

• 半分しか出ていない(埋まっている)状態で、炎症や膿が出ている

• 親知らずやその周囲に虫歯ができている

• 食べかすが溜まりやすく、歯磨きしづらい

• 定期的に痛みや腫れを繰り返している

放っておくとどうなる?

親知らずを放置することで起こるリスクは意外と多いです。

• 隣の歯(第二大臼歯)が虫歯や歯周病になりやすい

• 顎の骨に膿がたまる(嚢胞形成)

• 口臭や慢性的な口内の不快感

• 繰り返す腫れや痛みで食事がしづらくなる

何度も腫れるような場合、「炎症が神経に広がると、重症化する可能性」もあるので要注意です。

抜歯のタイミングと注意点

痛みや腫れが落ち着いているときに抜くのがベストです。腫れているときに無理に抜歯すると、術後の回復が遅れたり痛みが強くなることもあります。

また、親知らずの抜歯は生え方によって難易度が異なります。まっすぐ生えているなら簡単に終わることもありますが、骨に埋まっていたり神経に近い場合は、口腔外科での処置が必要になることも。

最終的には「歯科医と相談」が大事

親知らずを抜くかどうかは、「一律の正解」はありません。歯の状態、年齢、全身の健康状態などを考慮して、信頼できる歯科医とよく相談することが大切です。

まとめ

【 抜かなくてよいケース 】

【 抜いた方がよいケース 】

・正常に生えていて問題がない

・横向き・斜めに生えている

・虫歯・歯周病がない

・虫歯・炎症がある

・痛みや腫れがない

・痛み・腫れを繰り返している

・清掃がしやすい位置にある

・歯磨きが困難な位置にある

気になる方は、レントゲンなどで現状をチェックしてもらうだけでも安心感が違いますよ。未来のトラブルを防ぐためにも、今のうちに一度相談してみてはいかがでしょうか?

いつでもご相談ください。

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