こんにちは。
エムズ歯科クリニック能見台所属の歯科医師の小野です。
1⏌月がやってきましたね。秋の深まりを感じるこの季節は、色とりどりの紅葉が美しい時期でもあります。
さて、今回のブログでは保険適応の白い被せ物についてお話ししようと思います。
2020年4月から、今まで保険診療で銀の詰め物、被せ物でしか治療できなかった部位が条件付きで白い詰め物、被せ物で治療を行うことができるようになりました。
専門的には「CAD/CAM冠(キャドキャム)」と呼ばれる被せ物で、保険の他の選択肢となる銀歯にはないメリットデメリットがあります。
CAD/CAM冠を使用するにあたり、特に前から6番目の第一大臼歯には適応の条件があります。
①前から7番目のはが上下左右とも残っている。
②左右の噛み合わせが安定していて過度な圧力が加わっていない
1番奥の第二大臼歯は原則として銀歯になりますが、金属アレルギーがあって銀歯が入れられないケースでは、医師の診断書を提出していただいた場合に限り例外的にCAD/CAM冠が適応可能となります。
CAD/CAM冠のメリットとしては
・歯の色調に似た白い材料で作ることができるため、審美的で目立たない
・銀歯では使えない歯と接着するセメントでつけていくことができるため銀歯より外れづらい
・金属アレルギーのリスクがなく、歯茎が黒くなるメタルタトゥーのリスクがない
・保険適応となるため、金銭的な負担も少ない。(被せ物で8,000円前後)
デメリットとしては
・セラミックと比較すると透明感に劣る
・レジンが含まれているため、経年的な劣化、着色は避けられない(経年的な劣化により表面が粗造になりプラーク、汚れが付着しやすくなる)
・強度が劣るため、銀歯を作る時よりも材料の厚みを確保するために削る歯質の量が多くなってしまう
などの特徴があります。
興味がある方は、いつでもスタッフに聞いてください!