こんにちは。
エムズ歯科クリニック能見台、歯科医師の田中です。
3月ももう終わりに近付いて、卒業や退職など、人との別れも増えてきましたね。4月からの新しい出会いや生活に心躍らせている方も多いのでは無いのでしょうか。咲き始めている桜を見ながら、ふと、今年度を振り返ることもあるでしょう。
さて、少し話は変わりますが、私達は毎日お口の中を見ています。そしてその中で、皆さんの生活を推測することがあります。
例えば、他の歯は虫歯がほとんどないにも関わらず前歯1本だけ根の治療をしている場合。事故や怪我などで前歯が大きく割れてしまって治療を行った可能性があります。
前歯の先端が全体的にすり減って内側の象牙質が見えてきている場合(咬耗)、噛む力が強かったり、無意識のうちに歯ぎしりや食いしばりを行っていたりする可能性があります。
1歳頃のお子さんで前歯を中心に大きな虫歯になっている場合、哺乳瓶う蝕が疑われます。これは、哺乳瓶でミルクや甘いジュースを飲みながら寝てしまうことで前歯の部分に飲み物が留まってできると言われています。
そのほかにも、昔は大工さんが前歯で釘をくわえていたので釘の形に歯が削れていた、なんて話も耳にしたことがあります。
上記は一例でしかありませんが、前歯だけを見ただけでもその人の生活の一部が分かることがあるのです。
是非一度、じっくりと鏡でご自身のお口の中を見てみてください。そこには色々なストーリーがあるはずです。そして、新しく気になる部分を見つけたら、ぜひ当院へ相談にいらっしゃってください。