こんにちは、エムズ歯科クリニック歯科技工士の三坂です。
梅雨入りし、紫陽花が美しく咲く季節となりましたね。
今回は、患者さまからよくご相談いただく「親知らずの抜歯」についてお話しします。
親知らずは、10代後半から20代前半にかけて生えてくることが多い奥歯で、正式には「第三大臼歯」と呼ばれています。
「抜いたほうがいいの?」「そのままでも大丈夫?」と迷われる方も多いと思います。
そこで今回は、親知らずを抜くことのメリットとデメリットを、わかりやすくご紹介します。
親知らずを抜歯するメリット
1. 将来的なトラブルの予防
親知らずは、斜めや横向きに生えてくることがあり、隣の歯を押してしまうことがあります。
その結果、歯並びが乱れたり、虫歯や歯周病の原因になることもあります。
早めに抜歯することで、こうしたトラブルを未然に防ぐことができます。
2. 口腔内の清掃がしやすくなる
親知らずは一番奥にあるため、歯ブラシが届きにくく、磨き残しが出やすい場所です。
抜歯することで、奥歯の清掃がしやすくなり、口腔内を清潔に保ちやすくなります。
3. 矯正治療のサポート
歯列矯正を予定している方にとっては、親知らずの抜歯が治療の一環となることもあります。
スペースを確保することで、歯の移動がスムーズになり、治療計画が立てやすくなる場合があります。
親知らずを抜歯するデメリット
1. 手術に伴う痛みや腫れ
抜歯は小さな外科処置です。特に骨の中に埋まっている親知らずの場合、術後に腫れや痛みが出ることがあります。
数日間は食事や会話に不便を感じることもあるかもしれません。
2. 神経への影響の可能性
下あごの親知らずは、神経に近い位置にあることがあり、まれに唇やあごにしびれが出ることがあります。
こうしたリスクは、事前のレントゲンやCT検査で確認し、慎重に判断されます。
3. 回復までの時間が必要
抜歯後は、傷口が完全に治るまでに1〜2週間ほどかかることがあります。
その間は、強い運動や飲酒を控えるなど、生活に少し制限が出ることもあります。
抜歯するかどうかは、ケースバイケース
親知らずは、すべての人にとって抜歯が必要というわけではありません。
まっすぐに生えていて、周囲の歯や歯ぐきに悪影響を与えていない場合は、そのまま様子を見ることもあります。
大切なのは、現在の状態と将来のリスクをしっかりと見極めることです。
エムズ歯科クリニックでは、レントゲンや口腔内の診察を通じて、患者さま一人ひとりに合ったご提案をさせていただいております。
親知らずの抜歯は、不安に感じる方も多いかもしれません。でも、正しい情報と丁寧な診察があれば、安心して判断することができます。
「抜いたほうがいいのかな?」と迷ったときは、どうぞお気軽にご相談ください。
私たちスタッフ一同、皆さまのお口の健康をサポートできるよう、心を込めて対応いたします。