こんにちは。9月に入り、朝晩の風に秋の気配を感じるようになりました。夏の疲れが出やすい時期でもありますので、皆さまどうぞご自愛ください。
今回は「前歯の叢生(そうせい)」、いわゆる前歯のガタガタが、咬合運動における力の伝わり方にどのような影響を及ぼすかについてお話しします。
歯並びが整っていると、咬合時の力は前歯から奥歯へとスムーズに分散され、顎関節や歯そのものに過度な負担がかかりにくくなります。しかし、前歯に叢生があると、側方運動(左右の顎の動き)や前方運動(前に滑らせる動き)の際に、適切な誘導が行われず、臼歯に不自然な力が加わることがあります。
本来、側方運動では犬歯が誘導役となり、奥歯を守る働きをします。これを「犬歯誘導」と呼びますが、前歯の位置異常によりこの誘導が妨げられると、臼歯が側方運動の力を直接受けてしまい、摩耗や破折のリスクが高まります。同様に、前方誘導が不十分な場合も、臼歯に過剰な力がかかり、咬合性外傷の原因となることがあります。
エムズ歯科クリニック能見台では、こうした咬合のバランスを整えるために、アライナー矯正による治療をご提案しています。アライナー矯正は、透明なマウスピース型の装置を使って歯を少しずつ動かしていく方法で、見た目にも配慮された治療です。
なお、アライナー矯正は自費診療となります。当院での費用は、基本料金が660,000円(税込)からとなっており、症例に応じて変動する場合があります。詳しくはカウンセリング時にご説明いたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。
歯並びは、見た目だけでなく、咬合機能や歯の寿命にも深く関わる大切な要素です。気になることがありましたら、ぜひ一度ご来院ください。皆さまのお口の健康を、スタッフ一同、心を込めてサポートいたします。


