こんにちは。
歯科衛生士の荒井です。
皆さんは普段、洗口液、使ってますか?
私は数年前から使用しているのですが、スッキリ感があっていいのは もちろんのこと、歯ぐきの炎症予防効果も得られて口のトラブルに悩まされることが減り、満足しています♪
お口の健康を保つためには、洗口液も活用した方がbetterなんですね。
「歯ぐき」といえば、皆さんは歯だけでなく、歯ぐきも毎日鏡でチェックしているでしょうか?
歯ぐきって、すごいんですよ!
歯という硬組織と歯肉・粘膜という軟組織を上手く結合させ、そのわずかな隙間に体内から特殊な滲出液を出して、体を守っているのです!
その滲出液の中には細菌などの外敵から体を守るための兵士たち(好中球など)が含まれています。
彼らは外敵を見つけると体内の他の兵士たちと連絡を取り合って、「外敵が来たぞー!皆集まれー!」と言って血管内の仲間たちに召集をかけます。
そして血管の壁にミクロのドアを形成し、血管外に駆け付けて細菌と攻防を繰り広げます。
その時に、外から見ると歯肉が赤くなったり出血しやすい状態になっています。
つまり、炎症です。
細菌によって炎症が引き起こされている、と言えますが、細菌をやっつけるために私たちの体が炎症反応を起こしている、と言うこともできます。
私たち歯科衛生士などは、患者さんの定期検診の際にこうした歯ぐきの状態の変化も見ています。
歯面に歯垢が多く、歯ぐきに炎症が見られる場合は、「この炎症の原因は歯垢かな。歯垢を除去しないと炎症がもっと悪化するかも。」と思いますし、歯垢の沈着がほとんど見られないのに歯ぐきに炎症がある場合は、「普段はもう少し歯面に歯垢が残った状態だけど、今日は定期検診の日だからいつも以上に頑張って歯磨きしていらしたのかな?」と思ったり、あるいは定期検診の時にいつも綺麗に磨けているのに歯ぐきの炎症が見られる場合は栄養状態や全身疾患との関連を考えたりします。
定期検診は、その日、その瞬間の状態を見るだけではなく、お口や体の過去と未来を見る場でもあるんですね。
なので、私は是非皆さんに、歯医者さんでの定期検診を受けていただきたいです。
そして、皆さんにもっとご自身の口や体の変化に注目してほしいです。
私たちの口は多くの場合、何かあればSOSのサインを発しています。
痛みというSOSのサインあればご自身で異常に気付きやすいですが、お口のトラブルは残念なことに痛みというサインを示さずに進行してしまうケースもあります。
SOSのサインが出ていないか、まずご自身で毎日チェックし、ご自身で気付けない部分は、歯医者さんでの定期検診の時に一緒に確認していきましょう!