口臭に関係のある全身疾患

担当: 歯科医師 山口 | 2025.02.18

こんにちは。綱島 歯科医師の山口です。
本日は口臭についてお話ししたいと思います。
口臭はお口に中の病気である、歯周病やむし歯によっても発生するものですがそれだけが原因ではありません。
口臭でも特に全身疾患に関係するものについては、いくつかの重要な病気があります。これらの病気は、口腔内の問題だけでなく、全身の健康状態とも深く関連しています。以下に代表的な全身疾患について詳しく説明します。

糖尿病

糖尿病患者は、血糖値のコントロールがうまくいかないと、体内でケトン体が増加します。ケトン体は、脂肪がエネルギー源として利用される際に生成される物質で、これが血液中に増えると、呼気に甘酸っぱい独特の臭い(ケトン臭)が現れます。この口臭は、糖尿病の進行を示すサインとなることがあり、早期の診断と治療が重要です。

腎臓病

腎臓の機能が低下すると、体内の老廃物や毒素が十分に排出されなくなります。特にアンモニアが体内に蓄積されると、呼気にアンモニア臭が現れます。この口臭は、腎臓病の進行を示す重要なサインであり、早期の診断と治療が必要です。

肝臓病

肝臓の機能が低下すると、アンモニアを含む有害物質が体内に蓄積されます。これにより、呼気にアンモニア臭が現れることがあります。肝臓病は「沈黙の臓器」とも呼ばれ、自覚症状が現れにくいため、口臭が初期のサインとなることが多いです。

逆流性食道炎

逆流性食道炎は、胃酸が食道に逆流することで発生します。この状態では、胃酸の酸っぱい臭いが口臭の原因となります。また、げっぷとともに胃酸が逆流することで、口臭が強くなることがあります。適切な治療と生活習慣の改善が必要です。

呼吸器系の病気

副鼻腔炎や扁桃腺炎などの呼吸器系の病気も口臭の原因となります。これらの病気では、細菌が繁殖し、膿が生成されることで口臭が発生します。特に副鼻腔炎では、鼻の通りが悪くなることで口臭が悪化することがあります。

心理的要因

実際には口臭がないのに、口臭があると思い込む状態です。この状態は、心理的なストレスや不安が原因で発生することが多いです。

これらの全身疾患が原因で口臭が発生することがあります。口臭が気になる場合は、早めに医師や歯科医師に相談し、適切な診断と治療を受けることが重要です。

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