こんにちは!
エムズ歯科クリニック祐天寺、管理栄養士の萩原です。
私は最近、現代人は咀嚼回数が減っているという記事を読みました。
一回の食事に対する咀嚼回数は私たち現代人で620回、食事にかかる時間は約11分ほど。それに対し、戦前では咀嚼回数は1420回、食事時間が約22分と現在の倍以上も多かったのです。2倍もの差があるなんて驚きますよね。
そこで今回は咀嚼と私たちの歯の役割についてお話していきたいと思います。
ヒトの歯は全部で32本あります。そのうち大・小臼歯が20本、切歯(前歯)が8本、犬歯が4本となっています。穀類をかみつぶすための臼歯が62.5%、野菜や海藻などをかみ切る役割の切歯が25%、肉や魚を引き裂く働きをする犬歯が12.5%となっています。これは、人類が昔からその割合で食べてきた結果です。私たちの食事は昔から半分以上が穀類、その次に野菜や海藻、そして少量の肉や魚を食べてきたため、理にかなっていると言えますね。近年では、食の欧米化によりファストフードや脂質の多い食事が増えてきています。手軽に食べることができ美味しいものばかりですが、柔らかいもの、また、野菜が少ないものが多いと咀嚼回数が減ってしまいます。そうすると脳の衰えや唾液の分泌が減少して消化不良などを引き起こす恐れがあります。
咀嚼はヒトにとって非常に重要なものです。普段から意識して食事を行っていきましょう。