好物

担当: 歯科衛生士 田口(智) | 2021.12.15

みなさんこんにちは。

祐天寺歯科衛生士の田口です。

最近は一気に気温が下がり、寒い日が続いてますね!お鍋が美味しい季節です。

さて、今日は歯周病についてお話しします。

みなさんは『歯を磨いてて出血した』なんてことはありませんか?

ある!と思った方、歯周病要注意です!

出血と歯周病がどのように関係しているのかお伝えします。歯周病とは歯周病菌によって歯周組織(歯を支えている歯肉や骨)の崩壊です。つまり虫歯でなくても、歯周病菌によって歯の周りの骨が溶けていき最終的には歯が抜けてしまう病気です。

そんな歯周病菌には歯周病に最も影響を及ぼす最強の3種類の菌がいます。

〈タンネレラ・フォーサイシア〉

〈トレポネーマ・ディンティコーラ〉

〈ポルフィロモナス・ジンジバリス〉

これらの事をまとめてレッドコンプレックスと言います。

これらの菌は、重度の歯周病を引き起こすだけでなく、血管に入り込むこともできるため全身に周ります。そのため、口の中だけではなく、心筋梗塞や脳血管障害、誤嚥性肺炎など全身疾患にも大きく関わってしまいます。

怖いですよね。一度口腔内に感染した細菌を0にすることは難しいです。

ですが、歯周病を起こさないようにすることは出来ます。

それには、【歯周病菌を元気に活動させない】事が大切です。

歯周病菌はどのように口の中で生活をしていると思いますか?

それは、細菌も私たちと同じように好物があり、食事をしているからなんです。

先程伝えたレッドコンプレックスの中で最もリーダー格の細菌は〈ポルフィロモナス・ジンジバリス〉ですが、この細菌にも大好物があります。

それは、【鉄分】です。

つまり、歯茎からの炎症による出血で栄養を得ています。私たちは自ら細菌に栄養を与えてしまってるのです。

歯磨きしてて出血する場合に考えられる原因は大きく分けて2つです。

①硬い歯ブラシや強い圧で磨いて歯茎が切れてしまった

②炎症によって自然と出血してしまっている

特に②の場合は要注意です。

細菌に栄養を与えないよう、出来るだけ炎症を抑えて歯茎からの出血を抑える事が、歯周病の治療で重要なこととなります。

炎症を抑えるためには、日々のブラッシングが一番大切です。

正しい磨き方や、今のお口の中の状態にあった歯ブラシや歯磨き粉を使用できてるかが重要になってきます。

エムズ歯科クリニックでは、口腔内細菌を簡単に見ることができます。歯周病菌が口腔内にどのくらいいて、どのくらい活発に動いているかを目で確かめる事ができます。

炎症を抑えて細菌から栄養を奪い、健康な歯茎を作っていきましょう。

いつでも、ご相談ください。

スタッフ一同お待ちしております。

 

 

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