皆さんこんにちはエムズ歯科クリニック祐天寺歯科医師の牧田です。
5月になり新年度から新生活の方も少し慣れてくる時期ですね。
今回は、歯磨き粉の選び方についてお話をさせて頂きたいと思います。
毎日使う歯磨き粉を選ぶ上で、どういった物が良いか悩まれる方は多いかと思います。
実際に歯医者で働いていると、「どんな歯磨き粉を選べば良いか」と聞かれる事は多いので今回はどういった歯磨き粉を選ぶと良いかについて説明致します。
歯磨き粉には様々な成分が含まれており、虫歯予防や歯周病予防、知覚過敏予防等に効果のある成分が主です。
まず虫歯予防に効果のある成分で、最も重要なのがフッ素です。フッ素は歯の再石灰化に必要な成分で、歯の虫歯に対する抵抗力を上げてくれる効果があります。
次に歯周病予防に効果のある成分に、CPC(塩化セチルピリジニウム)やトラネキサム酸、塩化ナトリウムなどが挙げられこれらの成分が含まれていると歯周病予防効果がある歯磨き粉と言えます。
そして知覚過敏予防に効果のある成分は、硝酸カリウム、乳酸アルミニウムなどで知覚過敏の原因である、歯の二層目にあたる象牙質にから歯髄という神経に繋がる無数の管を封鎖して刺激を防ぐ効果があります。
このように歯磨き粉に含まれる成分によって効果が少し異なるため、選ぶ上ではどういった目的があるかを考えて購入すると良いでしょう。また最近では全ての成分が含まれている歯磨き粉もあるためそういった物を使うのも良いでしょう。
ただし、歯磨き粉に含まれる予防成分はあくまでも歯ブラシを正しく使用した上での効果であり、正しい磨き方を行わないと効果が出ません。また予防効果であるため虫歯や歯周病、知覚過敏が進行している場合には治療が必要です。
定期健診の時などにも気軽にお声がけ下さい。