こんにちは、祐天寺歯科医師の瀬田です。
暑い日が続いていておりますが、体調管理には一層気をつけて夏バテしないように水分補給栄養補給しっかりしていきましょう!
さて、今月は虫歯になってしまった歯を治療で虫歯を取り切った後にまた噛めるようにするために行う方法についてご紹介いたします。
詳しい機序は省きますが虫歯は人体で一番硬いエナメル質という歯の殻に穴を開けてどんどん進行していきます。
早期発見早期治療することができればできた穴に樹脂を詰めて終えられることもあることもありますが、大きくなってしまった虫歯に対しては樹脂のみでは強度的に十分でなく折角詰めてもすぐに割れてきてしまうことがあります。
そのような時には詰め物をしていきますが、保険では銀歯か樹脂で形を作ったものを詰めていきます。
一方、保険外ではセラミックスを選択することができます。セラミックスとは非金属元素と金属元素を組み合わせた無機化合物も指します。
セラミックスの特徴はなんと言っても硬くて脆いこと。硬さは非金属原子と金属原子が電子をやり取りするイオン結合と非金属原子同士が電子を共有している共有結合によって原子同士が結びついていることに由来しています。
私たちが扱っているセラミックスの中でも一番硬いジルコニアは原子番号40のジルコニウムに複数の酸化物を部分的に添加し、立方晶と正方晶と単斜晶の三つの結晶層が分布している部分安定化ジルコニアになります。
ここに衝撃が加わわっても相転移が起きて割れにくくなるという仕組みです。この部分安定化ジルコニアを加工し歯科材料として応用しています。
セラミックスは強度審美性ともに秀でているため患者様の満足度も非常に高くなっています。
ご興味があればお気軽にご相談ください。