こんにちは。
エムズ歯科クリニック祐天寺歯科医師の石渡と申します。

冬の寒さもようやく落ち着いてきましたね。
マスクの着用も任意になり、徐々に元の生活に戻ってきていますね。
コロナ禍で医療機関への通院に億劫になっていた方も、そろそろ解禁しても良いかもしれません。

最近、当院にいらっしゃる患者さんは２、３年ぶりの歯科受診の方が多いです。
そのような方は一見問題がなさそうに見えて、診査を詳しくしてみると、小さな虫歯が見つかることが多いです。特に、奥歯の歯と歯の間に発生しています。

これは、２つの原因が考えられます。
１つは、歯と歯の間に磨き残し（歯垢）がある場合です。歯垢は虫歯菌の餌となり、虫歯菌が繁殖する原因となります。
歯と歯の間の歯垢は通常の歯ブラシで除去することが困難なので、デンタルフロスや歯間ブラシの使用が求められます。
実は歯ブラシで除去できる歯垢は、全体の60%ともいわれています。最低１日１回、就寝前の使用を推奨します。

２つ目の理由ですが、こちらはあまりよく知られていませんが、食いしばりや歯ぎしりなどの咬む力によって歯にヒビが入り、そこに虫歯菌が侵入する場合です。
自分が無意識に行ってしまう夜間の食いしばりや歯ぎしりは、通常の5倍以上の力で咬んでいるといわれています。
そのような習慣に対しては、夜間にマウスピースを装着するなどして対応してください。
マウスピースの作製については、保険診療の範囲内で行えますので、お近くの歯医者さんにご相談ください。

しばらく歯科医院へ足が遠のいていた方は、この機会に是非歯科受診をされてみてください。