食育に関して

小児期からの必要性

「食育」という言葉をご存知ですか?平成17年、食育基本法が制定されました。この目的は、国民が生涯にわたって 健全な心身を培い、豊かな人間性を育むことができるようにするため、食育を総合的、計画的に推進することにあります。この食育基本法に基づき、5年ごとに食育推進基本計画が定められます。令和3年には厚生労働省より第4次食育推進基本計画が啓発されました。

高齢化が進行し、健康寿命の延伸が求められる中、栄養バランスを考慮した食生活の重要性も増加しています。特に小児期は、発育・発達の重要な時期にありながら、栄養素摂取の偏り、小児期における肥満の増加、思春期におけるやせの増加など、問題は多様化、深刻化し、生涯にわたる健康への影響が懸念されています。これらの問題に対応するため、食を通じて親子の関わりを深め、子どもの健全な成長を促すために食育を推進する必要があります。


成長発育

生涯にわたって健全な食生活をおくるために、小児期は重要な役割を担っています。

下に表す顎の発育のように、小児期は多数の器官や習癖、味覚の基礎を形成します。「食育」を推進するためには、食育に対して歯科医院がアプローチすることが非常に大切になっています。

顎の発育



著者経歴

浅井 瞭汰

浅井瞭汰

  • 2018年 東京医科歯科大学 歯学部 歯学科 卒業
  • 2019年 エムズ歯科クリニック 入社
  • 2022年 エムズ総合歯科クリニック東中野 院長

[主な所属・役職]

  • 日本歯周病学会会員
  • 日本口腔インプラント学会会員