こんにちは。
エムズ歯科クリニック東中野医院で歯科医師をしております津田です。
これをお読みの中に小さい頃、歯科矯正をしていた方はどのくらいいるでしょうか。
当時は辛かった思い出がたくさんあるかもしれませんが、数年後、数十年後には大きなメリットがありますので、矯正させてくれた親御さんに感謝する日が来るかもしれません。
今日はそんな歯科矯正のお話です。
昨今は成人の矯正も盛んになってきましたが、そんな中でも小児の矯正をお勧めする理由とは何だと思いますか?
答えは 土台ごと調整できるから です。
成人の矯正は 完成した上顎骨・下顎骨という制限された土台の上に歯牙をどう並べていくか を考えるしかありません。
しかし小児の矯正はそもそも骨の成長がまだまだ調整することができる段階なので、土台の大きさごと調整することができるのです。
例えるなら机の上に丸皿を並べることが歯科矯正だとすると、成人矯正はその机の大きさは変えられないので皿の数を減らしたり(抜歯矯正)、皿の大きさを減らしたり(ディスキング)などで机の上の皿の並びを綺麗に整えます。
それに対して小児矯正は机の大きさを変えることで皿を綺麗に並べることができます。
お皿(歯牙)が綺麗なまま成長していければ当然その後のトラブルも少なくなります。
幸か不幸か人間、問題がない時にはそのありがたみがわからないものなので、その効果を実感することはなかなかできませんが、統計を取ってみると明らかに歯並びが綺麗な人が多く歯を残し、健康に楽しく過ごしているというのはすでに明らかになっています。
昨今のトレンドを見ていると、今後はもう少し小児矯正が広がっていく気がします。
より健康な人が増えてくれると私は嬉しいです。
※成人矯正・小児矯正はいずれも自費診療です。(一部保険適応になるものもあります。)