歯周病と栄養の深い関係について
こんにちは。エムズ歯科クリニック管理栄養士の吉田です。
11月に入り、朝晩の冷え込みが少しずつ増してきましたね。紅葉の色づきも進み、秋の深まりを感じる季節となりました。皆さま、体調など崩されていませんか?
さて、今回は「歯周病と栄養の関係」についてお話ししたいと思います。
歯周病は、歯ぐきや歯を支える骨が細菌によって炎症を起こす病気です。
実はこの歯周病、日々の歯磨きや歯科でのケアに加えて、私たちの食生活や栄養バランスとも大きな関わりがあります。
特にビタミンCやタンパク質は、歯ぐきの健康を保つうえで大切な栄養素です。
ビタミンCは、歯ぐきの血管を丈夫にし、炎症を抑える働きがあるといわれています。
例えば、みかんやキウイ、ピーマンなどに多く含まれています。
秋から冬にかけては柿やりんごなど、手軽に取り入れやすい果物が増える時期でもありますので、積極的に食事に取り入れてみてくださいね。
また、タンパク質は歯ぐきや骨の材料になります。
お肉や魚、卵、大豆製品などに豊富に含まれており、バランスよく摂ることがポイントです。
反対に、甘いものの摂りすぎや偏った食生活は、歯周病のリスクを高める可能性がありますので、日頃の食事内容を少し意識してみるだけでも違いが出てくるかもしれません。
最近では、「オーラルフレイル(口の機能の衰え)」という言葉も耳にするようになりましたが、栄養の偏りが口腔内に影響し、それがさらに全身の健康にも関係してくると言われています。
食べることは、歯の健康を守るだけでなく、全身の健康にもつながっているのですね。
歯周病は、早期に発見し、定期的なケアと毎日の習慣を見直すことで、進行を防ぐことができます。
私たちエムズ歯科クリニックでは、皆さまのお口の健康をサポートするために、日々のケアや生活習慣についても一緒に考えていけたらと思っています。
季節の変わり目は体調を崩しやすい時期でもありますので、どうかご自愛ください。お口のことで気になることがありましたら、いつでもお気軽にご相談くださいね。


