こんにちは。エムズ歯科クリニック口腔ケアで歯科助手兼管理栄養士をしております高橋です。
私は日頃、訪問診療を行い、高齢者の方々に対する食事指導に関わっています。
正しく、健やかに、美味しく召し上がるためには、「筋肉の働きなどお口の機能」がとても重要だな…とつくづく感じますので、
今回はそういった目線で「サルコペニア」という高齢者特有の症状についてお話します!
サルコペニアは、筋肉量の減少および筋力の低下のことをいいます。
加齢により起こることではありますが、具体的なこととしては、
・活舌が悪くなる
・食べ物がやわらかいものしか食べることができなくなる
といったことが挙げられ、実は身体機能の低下にも繋がっていきます。
例えば、歯を一本失うだけで食欲がしにくくなり、
弾力のあるお肉を避けたり、噛み応えのある野菜の摂取量が低下したり…
人によっては、歯が抜けたことにより、見た目が気になり外に出るのが億劫になることで活動量が減ったり…
そういった循環で、知らず知らずのうちに筋肉量が減り、虚弱体質になります。
歯が一本ないだけで大げさじゃない?とお思いの方も多いのですが、
実はこの「サルコペニア」という症状はとても多く報告されていますので、他人事ではありません。
また、奥歯がないだけで転倒リスクが高まる、歯の本数が多いほど認知症リスクが低減する、とまで言われています。
つまり、お口の環境が悪く変化することで、体に大きく影響を及ぼすということなのです。
なので日頃の歯のお掃除が大切になってきますし、一本一本大事にしていきたいものですね。
長くなりましたが、定期健診で予防することができますので、エムズ歯科クリニックでお待ちしておりますね!