こんにちは。
エムズ歯科クリニック 歯科医師の千原です。
今回は「虫歯」についてお話しいたします。
虫歯は、世界で最も多い病気で、「虫歯」という言葉をご存知でない方はなかなかいらっしゃらないかと思います。
虫歯といえば、歯が黒くなって、穴が開いて、痛くなって…と想像される方が多いかもしれません。
なぜ虫歯になるとこのような症状となるのでしょう。
虫歯の原因は、歯の表面に住んでいる細菌です。
その細菌たちは、お口の中に入ってきた「糖」をもとに、「酸」を作り出します。
その酸は、歯を溶かします。
歯が溶けると、黒くなったり、穴が空いたりします。
そして、溶けた部分にさらに細菌が入り込んでいき、細菌たちはどんどん歯の表面から、歯の中へと浸食していきます。
ところで、歯は硬い成分だけでできているわけではなく、歯の一番内側には空間があります。その空間には、神経や血管が入っており、歯髄腔と呼ばれます。
細菌たちは、歯を侵食し続け、ついにその歯髄腔に達します。
ここまでくると神経に細菌が感染するので、痛みが出る場合が多いです。(痛みが出ない場合もあります)
細菌は歯の神経や血管をどんどん腐らせていき、ついには歯をボロボロに溶かし、壊してしまうのです。
以上が、虫歯で歯が失われていく過程です。
実は、この過程の中で、常に痛みがあるわけではありません。
虫歯は痛みなく進行することが多く、気がつくと歯がボロボロになってしまっていた…!ということも少なくありません。
また、虫歯は小さいうちに治療をする方が、治療の回数・費用が抑えられます。
痛みがないから歯医者は大丈夫かな…とついつい私も思ってしまうのですが…
ぜひ定期検診で、虫歯の早期発見・早期治療をしていきましょう♪