保険対応の白い補綴について

担当: 歯科技工士 佐藤 | 2023.11.08

こんにちはエムズ歯科クリニックの歯科技工士の佐藤です。11月に入りとても肌寒くなってきました。街路樹が日に日に葉を落とし、木枯らしにその葉が舞う季節となりました。個人的には夏の暑さよりも寒さに強い方なのでとても過ごしやすくなったと思っています。風邪などに気をつけて過ごしましょう!

さて今回おはなしさせていただく内容は保険対応の白い補綴についてです。昔の話になりますがわたしが歯科技工士になったばかりのときは保険で治せる歯を白くするには、前歯だけが対応していました。臼歯を白く治すには自費で治すしかありませんでした。硬質レジン、ハイブリッドレジン、メタルボンド、エンプレス、ダイコア、などの自費の補綴物です。保険で白い歯が製作できるようになり患者様にとってとても良い時代になりましたね。ですが、技工士として材質によるメリット デメリットについておはなししようと思います。まず保険対応の補綴として

  • コンポジットレジン

コンポジットレジンとはガラスフィラーと合成した樹脂を混ぜて白いプラスチックのことで歯に詰めて形を整えたあと特殊な光を照射することで固まるプラスチックで色調も天然歯に近く自然な仕上がりになります。歯を削り直接詰めて固めるので型取りをする必要がなく歯を削る量も少なく金属アレルギーの方も治療を受けることができます。デメリットとしては長期の使用することで変色すること、強度が弱いので大きい虫歯には向かないこと。

  • 硬質レジン前装冠

硬質レジン前装冠は銀歯に使用される金銀パラジウム合金を使用した金属フレームに白いプラスチックを貼り付けて製作した補綴物で前歯に用いた場合は保険適用になります。金属により強度をもたせ強い噛み合わせでも耐えることができます。デメリットとしては金属を使用している為金属アレルギーの方は使用できないこと。白い部分はプラスチックの為汚れが付着しやすく色も変色しやすいこと。

  • CAD/CAM冠 インレー

CAD/CAM冠、インレーとは近年保険対応になった補綴物で歯型をデジタルデータにし、パソコンで歯の形を作り、機械で入力された歯の形を削り出して製作する補綴物です。色が白く見た目は金属の被せ物に比べたら良い。金属を使用していないので金属アレルギーの方も治療できる。保険適応なので安価。噛み合う歯へのダメージが少ないこと。デメリットはセラミックや金属に比べると強度が弱く欠けたり割れたりすることがある。強度を確保する為、歯質を多めに削る必要があること。

わたしが歯科技工士になった24年前では考えられないぐらい歯科の技術や材料が変わっています。今までは患者様の歯の型から全て手作業で補綴物を製作していました。今はクリニックから患者様の歯の型のデータが送られて設計し、機械で削り出して製作しています。とても楽になったと思われるかもしれませんが、決してそのようなことはなく製作する工程が変わっただけで患者様の口に安心して入れられるように調整、研磨を丁寧に製作しております。ぜひ当クリニックで治療をお待ちしております。

 

ACCESS / CONTACT

〒232-0054 神奈川県横浜市南区大橋町3−65

045-720-5957

診療時間
9:00~13:00
14:30~18:00

休診日:祝日

当院についてAbout

地図・アクセス
スタッフ紹介
理念・治療方針