歯周病と体の病気

担当: 歯科医師 栗山 | 2021.05.21

こんにちは。エムズ歯科クリニック弘明寺の歯科医師、栗山です。

本日は歯周病についてお話ししていきたいと思います。

歯周病とは歯槽膿漏とも呼ばれる、主には歯石が溜まることによって歯茎に炎症が起きる病気です。

歯周病の主原因は歯周病原菌がかたまってできた歯石であり、この歯石が歯茎と歯の間の溝(歯周ポケット)に溜まっていくと歯周病が発生・悪化していって、歯茎の腫れや痛みからついには歯を支える骨(歯槽骨)の破壊が起こします。顎の骨が破壊によって少なくなり、歯を支えられなくなると虫歯にもなっていない歯を抜く可能性まで出てきてしまいます。

さらには、歯周病は糖尿病発症に関係する一因子と考えられています。

歯周病の原因菌は内毒素という物質を、腫れた歯茎の血管を通じて全身へ持続的に供給し続けます。この内毒素などにより体内のマクロファージや白血球からTNF-αというインスリンを阻害する物質を産生するようになり、結果インスリンが十分に働かなくなって、血液中の血糖が増えてしまうようになります。

また糖尿病自体も歯周病のリスクを高めると言われています。血糖値のコントロールが出来ていないと免疫力が低下し、口腔内細菌が増えてしまい歯周病が悪化していきます。

そして糖尿病だけでなく、歯石による誤嚥性肺炎や脳梗塞、狭心症、心筋梗塞なども関連があるとされ、他にも妊婦の方には早産の危険も高まるなど全身に対して様々な影響を与えてくるのです。

歯周病は虫歯と比べわかりやすい痛みは出にくいので、自分の知らない内に進行しているかもしれません。歯周病を治すことは体の病気を防ぐことにも繋がっていくわけですので、検診で歯周病のチェックを行い重症化を未然に防いでいくことをお勧め致します。

検診等お気軽にご連絡ください。スタッフ一同お待ちしております。

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