歯肉について。

担当: 歯科医師 栗山 | 2022.10.18

こんにちは。

エムズ歯科クリニック弘明寺の栗山です。

今回は歯肉について話していきたいと思います。

歯肉はいわゆる歯の根っこが埋まっている歯茎のことを指し、顎の骨全体を覆って保護を行っている組織のことです。歯はこの歯肉を貫通して直接顎の骨に埋まっている形になっています。

歯が虫歯になる可能性があるのに対して、歯肉は歯肉炎・歯周病になる可能性があるので日々様々な注意が求められます。というのも、お口の中には虫歯菌の他に歯周病菌も存在しておりこの歯周病菌が歯と歯肉の境目にあるポケットと呼ばれる溝に入り込んで歯石を作ります。

歯石は歯周病菌の塊であり、ポケットの中で毒素を出し続けます。その毒素によって歯肉はまず歯肉炎になり、赤くなったり出血したりしてきます。そこからさらに進行すると、今度はその毒素に顎の骨が汚染されないようにする体の働きによる影響で顎の骨が解けてきてしまいます。これが歯周炎です。

歯周炎の際には歯肉は慢性的に炎症を起こして腫れているため、骨が瘦せて見えるとは限りません。そのため歯石を取って歯肉の炎症も取れると歯肉が縮んでいって本来の骨の位置まで歯肉も痩せたようになります。ただしこれが本来の正しい状態なので痩せたから悪いというわけではありません。歯肉の状態の指標はポケットが深くないか、出血がないかどうかという基準が参考になります。なので歯ブラシをしていたら歯茎から血が出てきたなどがありましたら少なくとも歯肉炎は起きている可能性が高いです。

歯石は歯ブラシをしていても取れないので、血が出るからといって強く磨いても良くならないどころか歯肉に過度の刺激を与えて余計に歯肉が下がってくるケースもあるので気を付けましょう。とはいえ歯垢を取り除くには歯ブラシが不可欠なので、安易に歯磨きを減らすのもよくないといった難しい問題だったりします。

歯肉炎・歯周炎はやはり医院で治す病気なので異常にお気づきになりましたら来院されることをお勧め致します。治療だけでなく普段のケアを含めたアドバイスも提案させて頂きます。

お気軽に相談して下さい。スタッフ一同お待ちしております。

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