みなさん。こんにちは。エムズ歯科予防口腔ケアクリニックの歯科衛生士、遠藤です。
まだ、暑い日が続きますね。
今日は銀歯についてお話しします。
銀歯はそのものは昔から使われている材料です。名前の通り、銀ももちろん使われているのですが、ほかにも金や銅、パラジウムといった色々な金属が使われています。
銀歯の処置になるのは基本的には虫歯が大きく、歯を削る量が多かった場合に使用します。現在の日本では保険適用で治療を行えるため、比較的安価で治療できます。
ただ、銀歯を入れるにあたって皆さんにご理解いただきたい点がいくつかあります。まずは金属アレルギーです。
既に金属アレルギーの方は銀歯を選ぶことはあまりないかと思いますが、たとえ小さい銀歯だとしても金属に変わりはありません。お口の粘膜などが荒れる可能性もあるため,別の材料の方が良いです。また、金属アレルギーじゃない方も注意して頂きたいです。銀歯を入れたあとすぐに症状等が出るわけではないですが、何年かはお口の中にずっと銀を含んだ金属がある状態になります。少しずつですが、金属イオン等がお口の中で溶け出し、体内に入ります。ある時にアレルギー反応を起こす事もゼロではないです。予防のために金属ではないものを入れて損はないかと思います。
次は虫歯になるリスクです。銀歯で治療を行う場合、数年後に虫歯になるということはよくあるケースです。なぜかというと、保険適用の治療になるため、お口の型取りなどで形のあった銀歯を作りますが、精密ではないことが多く、一時的な処置となります。銀歯をつける接着剤も保険適用のものは限られており、統計的に5.6年経つと銀歯の下で虫歯になっているというデータが出ています。しっかりと治療してもまた虫歯になってしまったら削っていかなければなりません。以前ば小さかった虫歯も2回目はさらに削らなければならないことがほとんどのため、ご自身の歯を多く失ってしまいます。費用を抑える面では保険適用のものは良いですが,何回も治療するとなる事を考えるのであれば,一度で精度のいい材料や接着剤で長く使える方が良いではないでしょうか?
他の材料も色々種類があります。見本の資料を添付しておきますので質問等ありましたらお気軽にご連絡ください。