こんにちは。
予防口腔ケアクリニック所属に所属している歯科医師の佐橋です。
秋も深まりましたね!今年は秋を感じることが少なく寂しく思います。
今回は、「歯周病はなぜ骨を溶かすのか」に関してお話しします。
まず、歯が抜けてしまう原因・歯を抜かなければならない状態になる原因の多くは、虫歯か歯周病です。
虫歯は、歯が細菌の酸によって溶けてしまい、歯の中の神経にまで細菌が感染してしまう病気であるのに対して
歯周病は歯の周りの歯茎の病気です。
なぜ歯茎の病気なのに歯が抜ける原因になるのでしょうか?
それは、歯周病とは歯を支えている骨を溶かしてしまう病気だからです。
歯についた汚れを残したままにしておくと、汚れに対して体は免疫反応で歯茎が腫れてきます。
つまりは、腫れることで汚れとたたかっているわけです。
ただ、腫れて免疫細胞がたたかうことによって、
破骨細胞という骨を溶かしてしまう細胞も活発になり骨を溶かしてしまいます。
こういった機序によって歯の周りの骨が溶けてしまうんですね。
結論として、骨を溶かさないためには、腫れを抑えることが必要です。
力を入れずに歯磨きをした際にも出血する状態は、歯茎が腫れているサインです!
なかなか一人では解決できないこともありますので、
歯医者さんにきてしっかり口の管理していきましょうね!