こんにちは。
エムズ歯科東中野院 歯科医師の津田です。
「審美歯科」といえばどういった歯科を想像するか。
笑顔がきれいに見える。
歯の色が白い。
など様々であろう。
私は審美歯科という括りの中に大きく2つの歯科があると考えている。
一つは 機能性や持続性といった部分を度外視した見た目だけの歯科
一つは 審美性・機能性を理想的に回復させた後に残存組織の保全を行うことで結果的に見た目が良くなるという歯科
日々、診療をしているとどちらのケースも出会うことがあるが、多くの場合前者である。
後者のコンセプトで治療された方を見ると私はつい美しいと思ってしまう。
この口腔内なら何歳になっても理想的な状態を維持できるだろうなと自然と感じさせてくれる
そんな審美歯科が理想ではないだろうか。
真っ白な、いかにも人工的に作られたことがわかるような歯牙ではない。
治療したことがわからない、偽物と言われるまでわからないような歯牙を作る。
そしてそれがただ見た目だけでなく永続性を兼ね備えた治療、それが理想の審美歯科であると私は考える。
他の科と比較したときに歯科が大きく違うのは「機能」と「審美」が共存しているところである。
不思議なことにきれいな歯ならびというのは適切な機能を兼ね備えている。
若いうちの数年間のために機能を犠牲にした審美歯科に手を出すのでなく、
20年30年後に機能的にも審美的にも素敵な口腔内を手に入れたいと思ってもらえれば幸いである。