こんにちは、エムズ歯科クリニックの技工士の竹林です。
11月になり寒くなってきましたね。
体調管理にはぜひ気をつけていきましょう。
今回は「インプラントの技工物」というテーマでお話したいと思います。
インプラントと聞いてなんとなくイメージはわくと思いますが、
実際口の中に入るものがどのようにできあがってくるか興味ありませんか?
そこで今回はその流れについて技工士の立場で簡単に説明したいと思います。
インプラントのオペが終わると
そこに歯根の代わりとなる金属でできた人工の歯根(専門的にフィクスチャーと呼んでいます)がはいります。
技工士はその人工の歯根から上の部分を作ります。
まず先生から患者様の口の中を型取りし、印象(歯型をとったもの)が送られてきます。
最近ではデジタル技術が進み、口腔内スキャナーで印象をとることもあります。
その印象から模型ができて、患者様の口腔内の状態が再現されます。
当然、人工の歯根の部分も口の中と全く同じように再現されています。
そこからやることが、人工の歯根の上の部分のデザインです。
上の部分はつまり歯としてみえるところです。それを患者様の口に合うようにコンピュータでデザインします。
模型の上でワックスで作ることもあります。
そのデザインした歯の形を人工の歯根にのせるためには歯根に柱をたてる必要があります。
その柱もまた人工の歯根と同じ金属でできたものになります。
柱(専門的にアバットメントと呼んでいます)はオーダーメイドのものになります。
デザインした歯の形専用の柱を用意します。
人工の歯根の上に柱がたち、歯の形がその上に被さります。
被せる歯は主にジルコニア(歯科材料で一番硬い)で作ります。
柱とジルコニアは最後しっかりセメントでくっつけ一体化させます。
そのインプラント技工物を先生のもとに送ります。
そして最後に先生が患者様の口の中にセットします。
これでようやくインプラントで口の中が機能するようになります。
簡単な説明ではありますが以上になります。
何かわからないことなどありましたらお気軽にお尋ねくださいませ。
皆様の健康な生活のお手伝いができれば幸いに思います。