こんにちは、エムズ歯科歯科医師の諸井です。今日は親知らずの抜歯についてです。
親知らずの抜歯:基本情報
■ 親知らずとは?
- 第三大臼歯(8番目の奥歯)
- 通常、10代後半〜20代前半に生えてくる
- 正しく生えていれば問題ありませんが、**斜め・横向き・埋伏(埋もれている)**の状態が多く、周囲に悪影響を及ぼすことも
抜歯が必要なケース
- 痛みや腫れが繰り返される
- 虫歯や歯周病になっている
- 前の歯(第2大臼歯)を圧迫・虫歯にするリスクがある
- 矯正治療の一環でスペースを確保する必要がある
- 嚢胞(のうほう)形成が見られる
抜歯の流れ(通常)
- レントゲン・CT撮影
- 神経や顎の骨との位置関係を確認
- 局所麻酔(または全身麻酔)
- 通常は局所麻酔。複雑な場合は大学病院で全身麻酔の場合も。
- 切開・抜歯
- 骨を削ったり、歯を分割して取り出すことも
- 縫合・止血
- 術後の経過観察
- 抜糸は1週間程度後
- 腫れ・痛み・内出血などは数日〜1週間で落ち着く
術後の注意点
- 激しい運動・入浴・飲酒は控える(当日〜2日程度)
- うがいは強くしすぎない
- 処方された抗生物質・鎮痛薬は指示通りに服用
- 食事は柔らかいもの、患部に触れないように
よくあるトラブル
- ドライソケット(血のかさぶたが取れて骨が露出し、激痛が数日後に出る)
- 腫れ・内出血(見た目に変化が出るが1週間程度で改善)
- 下顎の場合、下歯槽神経への影響(しびれなど)※稀だが可能性あり