親知らず抜くべき?

担当: 歯科医師 藤原 | 2025.06.25

こんにちは。エムズ歯科クリニック磯子の藤原です。

今日は「親知らずを抜くべき理由」についてお話しします。親知らずは、第三大臼歯とも呼ばれ、通常は10代後半から20代前半にかけて生えてきます。しかし、この親知らずが問題を引き起こすことが多く、抜歯が推奨される場合があります。では、なぜ親知らずを抜くべきなのでしょうか?

まず、親知らずが正しい位置に生えてこないことが多いです。親知らずは、顎の奥に位置しているため、スペースが不足していることが多く、斜めに生えたり、隣の歯に押し付けられたりすることがあります。このような状態を「埋伏歯」と呼びます。埋伏歯は、歯茎や顎骨に痛みや腫れを引き起こすことがあり、場合によっては感染症を引き起こすこともあります。

次に、親知らずが部分的にしか生えてこない場合があります。この状態を「半埋伏歯」と呼びます。半埋伏歯は、歯茎の一部が親知らずを覆っているため、食べ物や細菌がその隙間に入り込みやすくなります。これにより、虫歯や歯周病のリスクが高まります。特に、親知らずの周りの歯茎が炎症を起こす「智歯周囲炎」は、非常に痛みを伴うことがあります。

さらに、親知らずが他の歯に悪影響を及ぼすこともあります。親知らずが隣の歯に押し付けられると、その歯が移動したり、歯並びが乱れたりすることがあります。これにより、噛み合わせが悪くなり、顎関節に負担がかかることがあります。また、親知らずが虫歯になると、その虫歯が隣の歯に広がることもあります。

親知らずを抜くことには、これらの問題を予防する効果があります。親知らずが問題を引き起こす前に抜歯することで、痛みや感染症、歯並びの乱れを防ぐことができます。また、親知らずが完全に生えていない場合でも、将来的に問題を引き起こす可能性があるため、予防的に抜歯を行うことが推奨されることがあります。

もちろん、親知らずを抜くことにはリスクも伴います。抜歯後の痛みや腫れ、出血などが考えられますが、これらは通常、数日から数週間で治まります。また、抜歯後のケアをしっかり行うことで、感染症のリスクを最小限に抑えることができます。

最後に、親知らずを抜くかどうかは、歯科医師と相談して決めることが重要です。歯科医師は、親知らずの位置や状態、患者さんの口腔内の状況を総合的に判断し、最適な治療法を提案してくれます。親知らずが問題を引き起こしている場合や、将来的に問題を引き起こす可能性が高い場合は、抜歯を検討する価値があります。

親知らずの抜歯について不安や疑問がある場合は、遠慮なく歯科医師に相談してください。親知らずを抜くことで、将来的な口腔内の健康を守ることができるかもしれません。

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