こんにちは、歯科医師の諸井です。
今回は「子供の歯磨き」についてお話しします。
乳歯はやがて抜けるから…と軽く見られがちですが、実はとても大切です。
乳歯の虫歯は永久歯の歯並びや健康に悪影響を与えることがあります。
▼乳歯の虫歯が永久歯に及ぼす悪影響
・大人の歯がズレて生えることがある
虫歯で乳歯が早く抜けると、後から生える大人の歯がまっすぐ生えてこられず、歯並びが悪くなる原因になります。・大人の歯が弱くなってしまうことがある
乳歯の虫歯がひどくなると、下で育っている大人の歯にまで悪影響が出て、色が変わったり、歯がもろくなることがあります。・きちんと噛めなくなり、あごの発達に影響する
虫歯で歯が痛かったり、抜けたりすると、片方だけで噛んだり、うまく噛めなかったりして、あごのバランスが悪くなることがあります。・食べる・話す・笑うことに自信がなくなる
痛みや見た目の問題で、食事がつらくなったり、発音に影響が出たり、人前で口を開けるのを嫌がったりすることがあります。
たくさんありますよね。
つまり、早期のケアが重要です。
そのため、仕上げ磨きは、最低でも小学校低学年までは続けましょう。
子供は自分で丁寧に磨くことが難しく、奥歯や歯と歯の間に磨き残しが多くなります。
1日1回、寝る前にしっかり仕上げてあげるだけでも虫歯予防に効果的です。
歯磨きを嫌がる場合は、歌やタイマーを使って楽しい雰囲気をつくる工夫も有効です。
また、定期的に歯科でのフッ素塗布や検診を受けることもおすすめします。
お子さんの大切な歯を守るため、ぜひご家庭でのケアを見直してみてくださいね。