こんにちは！

港南台、歯科医師の福島です。

今日は歯周病について書いていきます。

歯周病って歯ぐきが腫れたり、歯ぐきが下がってきたり色んなイメージがあると思います。

予防するには歯磨きをすればよい、そんなふうに考えられている方もいらっしゃるのではないでしょうか？

歯周病とは歯のまわりの組織(歯周組織)に起こる炎症性の病変の事を言います。

主な原因として、お口の中のバイ菌に対して歯茎が炎症を起こして腫れる(歯肉炎)と、その炎症が歯のまわりの骨(歯槽骨)や歯を支えている膜(歯根膜)にまで波及し、歯槽骨が吸収、歯茎が下がってくることを歯周炎といいます。

では、炎症ってなんなのでしょうか？

炎症とは外的な刺激に対して、自身の身体の防御反応の結果生じる現象です。

その防御反応のなかに骨を破壊する作用があるので、ずっと炎症が起こっていると歯のまわりの骨が溶けて歯茎が下がるんですね。

なので、歯周病を起こす原因(リスクファクター)となるバイ菌を口腔ケアにより減らし、歯周病を予防する必要があります。

また、バイ菌はリスクファクターの１つでしかないので、バイ菌がいなくても何かしらの刺激があれば炎症は起こります。

リスクファクターには細菌因子(バイ菌)、環境因子(食習慣・喫煙・ストレスなど)、宿主因子(身体の因子)の3つが挙げられます。

これらが複雑に絡み合って歯周病が起こるので、必ずしもお口がキレイでも歯周病が起こらないわけではないんですね。

ただ、歯周病の予防として口腔ケアは患者さん自身でも出来る予防法の１つなので大事になります。

でも、自分で口腔ケアしていても汚れが取れなかったり、歯ぐきが腫れている、汚れが残っていると言われたことがある方は、歯ブラシの選び方や使い方が上手く出来ていない事もあるので、気になる方は来院された際にお気軽に歯科医師や歯科衛生士にお尋ね下さい。