歯が抜けてしまう前に

  担当: 院長 長谷川 | 2024.01.10

こんにちは。エムズ歯科クリニック港南台院長の長谷川です。例年と比べて暖かい日々が続いていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?空気が乾燥していますので、風邪など引かないようにご注意下さい。

さて、本日は歯周病についてお話します。

◆歯周病とは?

歯周病は、歯周組織(歯肉や歯槽骨)が細菌感染によって炎症を起こし、破壊される病気です。歯周病は、歯垢(プラーク)により引き起こされます。歯垢は、食べ物や飲み物に含まれる糖分やタンパク質が、口腔内の細菌によって分解されてできるものです。歯と歯の間の隙間や、歯の根元など、歯磨きでは届きにくいところに付着しやすいため、放置すると歯周病を発症するリスクが高くなってしまいます。

◆歯周病の症状

歯周病の初期症状は、歯肉の腫れや出血です。歯磨きや食事の時に、歯肉から出血したり、歯肉が赤く腫れて、歯ブラシで触ると痛みを感じる場合もあります。

歯周病が進行すると、歯周ポケット(歯と歯肉の間の隙間)が深くなることで、歯周病菌が歯槽骨まで侵入して、歯槽骨が破壊されます。歯槽骨が破壊されると、歯がぐらぐらして、最悪の場合歯が抜けてしまいます。

◆歯周病の予防

歯周病の予防には、セルフケアとプロフェッショナルケアの両方行うことが非常に重要です。

セルフケアとは、歯磨きやデンタルフロス、歯間ブラシやマウスウォッシュなどの日常的な口腔ケアです。
歯磨きでは、歯周病の原因となる歯垢をしっかりと除去することが大切です。歯ブラシは、毛先が硬すぎず柔らかすぎず、磨きやすいものを選びましょう。歯磨きをするときは、歯と歯の間の隙間や、歯の根元の溝まで磨くようにしましょう。

デンタルフロスや歯間ブラシ、マウスウォッシュは、歯ブラシだけでは届きにくいところに付着した歯垢や歯周病菌を除去するのに役立ちます。デンタルフロスや歯間ブラシは、歯と歯の間の隙間に通して、歯垢や汚れをかき取ります。マウスウォッシュは、口の中を洗浄して、歯周病菌の増殖を抑えます。

プロフェッショナルケアとは、歯科医院で行う専門的な口腔ケアです。プロフェッショナルケアでできることは、主に歯石の除去と、専門的な歯のクリーニング(PMTC)です。

歯石は、歯垢が長期間蓄積して、硬くなったものです。歯石は歯ブラシでは落とすことができないため、定期的に歯科医院で除去する必要があります。歯石が残っていると、歯垢が付きやすくなり、歯周病のリスクが高まります。

歯のクリーニング(PMTC)は、歯科医院で行う歯の表面をきれいにする治療です。歯石や歯垢、着色物などを除去することで、歯の健康を維持するのに有効です。

◆歯周病の予防のポイント

歯周病を予防するためには、以下のポイントを押さえることが大切です。

・毎日2〜3回を目安に、正しい方法(斜め45度にして、歯茎に歯ブラシを当てる)で歯磨きをする。
・食後は、デンタルフロスや歯間ブラシを使用したり、マウスウォッシュで口の中をすすぐ。
・3〜6ヶ月に1回程度、歯科医院で定期健診を受ける。

歯周病は、早期発見・早期治療が大切です。セルフケアとプロフェッショナルケアを組み合わせて、歯周病を予防しましょう。

歯周病について心配な方は、ぜひ当院までご相談下さい。

ACCESS / CONTACT

〒234-0054 神奈川県横浜市港南区港南台3−4−1 MKビル2F

045-900-9271

診療時間
9:00~13:00
14:30~18:00

休診日:祝日

当院についてAbout

地図・アクセス
スタッフ紹介
理念・治療方針