港南台、歯科医師の福島です。

2021年もあと少しで終わりますが、コロナ下にもかかわらずいろんな方々の努力の結果、日本でオリンピックを開催できた年として、素晴らしい一年だったと思う今日この頃です。

今日は歯周病について書いていこうと思います。

以前にも歯周病について書いたのですが、歯周病を起こす原因として3つの要素があります。

①細菌因子②環境因子③宿主因子の3つですね。

細菌因子は歯周病原細菌が、環境因子はストレス、栄養状態、喫煙が、宿主因子はプラークの付着を増加させる局所的な因子と免疫反応や全身疾患、遺伝的リスクファクターなどの全身的因子があります。

歯周病はこれらが合わさった多因子性疾患なのですが、患者様それぞれに合わせてアプローチを変えて治療する必要があるんですね。

例えば、自身での口腔ケアが難しくプラークがうまく除去できない方には歯科医師、歯科衛生士による口腔ケアやブラッシング指導を行う必要があり、栄養状態の悪化、特に歯周組織の重要な構成要素であるコラーゲン繊維を作るビタミンCの不足が疑われる場合は栄養指導も必要となります。

歯周病は現在の病態を表すのではなく、過去の破壊の蓄積を示しているので、何が原因で歯周病が悪化しているのか、歯科医師、歯科衛生士は患者様とよく話し合い、原因を突き止めたうえでアプローチを決めます。

ただし、患者様の生活習慣などが大きく関与するので、我々が一生懸命にケアや治療を行っても、その習慣を変えなければうまく改善できない面もあります。