こんにちは、歯科技工士の小澤です。
厳しい夏も終わり過ごしやすくなって来ましたね。
皆様はいかがお過ごしですか?
私は職業柄、歯について質問される事が多いのですが、銀歯ってどうなの?という質問を受ける事があります。
と言う事で、今日は銀歯の利点と欠点を書いていこうと思います。
一般的に言う銀歯とは、実は銀だけで出来ておらず、12%金銀パラジウム合金という金属を使っています。
銀は腐食しやすいので、色々な金属を混ぜている合金を使用しています。
それでは、銀歯の利点
◎価格が安い
保険適用の被せ物ですので、患者様は最大で 3割の負担になります。
出費を抑えたい方や、自費治療までの繋ぎと考えてる方には、負担を軽くできると思います。
◎強度が高い
金属ですので衝撃にも強く、歯ぎしりや食いしばりなどで割れる事はほぼ無いと思います。
銀歯の欠点
◎審美的に優れていない
口を開けた時に目立ってしまい、銀歯だという事がすぐに分かってしまいます。
あまり気にしない方にとっては欠点にはならないかもしれませんが、テレビで有名な人に銀歯が入っていると私はつい目が行ってしまいます(笑)
◎アレルギー
口の中は唾液で常に湿っており、頻繁に酸性やアルカリ性に変化するなど、とても過酷な環境です。
その環境の中にいる銀歯は、経年により金属イオンとなり溶け出し、血流に乗って全身に巡ってしまいます。
体内では金属イオンを遺物として認識し、金属アレルギー反応がおこり、さまざまな症状が出てくる事があります。
頭痛、肩こり、肌荒れ、慢性疲労、不眠などの症状が起こっていたら、もしかしたら銀歯が原因なのかもしれません。
銀歯は保険適用で費用も安く、気軽に治療できるというメリットがありますが、またデメリットも多く存在しています。
銀歯を選択する事は間違っているとは思いませんが、しっかりとデメリットを理解した上での選択をお勧め致します。
迷ったら歯医者さんに相談して色々聞いてみるのも良いかと思います。
では皆さん、季節の変わり目ですが、体調にお気をつけてお過ごし下さい。