こんにちは、能見台の歯科衛生士、荒井です。
最近は暑い日が続いていますね・・・。
年間を通して暑くなったり寒くなったり。
私たちの体はかなり過酷な環境の変化に晒されていますね。
変化と言えば、私たちの口腔内も大きな温度変化に日々 晒されています。
体温の変化はもちろんのこと、飲食物でも冷たいものから熱いものまで、私たちは色んな温度のものを口にすることができます。
ちなみに、それって、むし歯の治療に使われる「歯冠修復材」と呼ばれる歯科材料にも大きく関わっています。
歯冠修復材の基本的性質として、温度変化に影響されない、という点も重要な条件なのです。
そんな温度変化に強い歯冠修復材の一つに、アマルガム、という材料があります。
いわゆる銀色の詰め物です。
水銀が含まれているため、治療で使用する際は診療室の換気や排水処理に注意する必要があり、現在ではほとんど使用されていませんが、治療時の操作性(扱いやすさ)が良く、100年以上歯科では使用されてきました。
ちなみに、私の歯にも以前アマルガムが詰まっていました。子どもの頃にアマルガムで治療を受けたんです。
その後、アマルガムが詰まっていた部分を大人になってから白いレジン(プラスチック)に替えてもらいましたが。
どういうことかと言うと、現在ではほぼ100%に近い割合で使用されていないアマルガムも、以前治療を受けられた方の歯には今でもそのまま詰まっていることがある、ということなんです。
歯科の臨床の場での操作性が良く、100年以上使用されてきた歴史があるアマルガムですが、銀が含まれているため時間の経過により黒くなったり、フチがかけることがあるなどのデメリットもあるので、現在では他の材料へのやりかえが勧められるケースもあります。
あなたの歯にはアマルガム、詰まっているでしょうか?
痛みがなくとも、日常生活で困ることがなくとも、治療を受けた方がベターなケース、というものがあります。
自覚症状はなくても、最近歯医者さんにかかられていない方は、是非 歯医者さんで今のお口の中の状態を調べてもらってください。