こんにちは。能見台所属歯科医師の遠藤です。
カレンダーも残すところ最後の一枚となりました。今年もあっという間だった気がします。
今回は歯周病をどう直すかについて、話したいと思います。
そもそも歯周病の原因は『プラーク』と呼ばれる歯に付着している細菌の塊であり、プラークを何らかの方法で除去しなければ、歯周病の進行し続けてしまいます。
そこで治療では、歯周病の原因であるプラークや歯石を取り除く『歯周基本治療』を行います。
これは歯科医院でおこなう器具を使った専門的な『プロフェッショナル・ケア』と患者さん自身が毎日おこなう『セルフ・ケア(ブラッシング)』の両方を指します。
ただし、歯周病を悪化させる原因はプラークだけではない場合があり、例えば喫煙や糖尿病など様々です。
『歯周基本治療』は、患者さん自身の歯周病の重症度に関わらず共通する治療です。
歯肉炎や軽い歯周病ならプラーク、歯石を取り除く『プロフェッショナル・ケア』を主体とした『歯周基本治療』だけで治ることもあります。
しかし、歯肉の奥に溜まった汚れが『歯周基本治療』だけでは取り除けない場合は、『歯周外科治療』を行います。
『歯周外科治療』は平たく言えば、歯茎を切って開いて歯茎の下の届かないところまで掃除をする治療です。
治療後の再検査で改善が確認できたら、メインテナンス(定期的な清掃と検査)を行います。
治ってなければ再度治療を行い、治るまで治療と検査が繰り返されます。
いかがでしょうか。歯周病を治すには歯科医院での治療も重要ですが、患者さん自身のセルフケアも必須となるので、しっかり毎日歯磨きを頑張ってください。
忙しい年末ですが、体に気をつけてお過しください。